4年前のメッシとアルバロ(右)の口論が再び注目を浴びている。(C)Getty Images

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 フランスのビッグマッチで起きた揉め事が、大騒動に発展している。

 現地時間9月13日に行なわれたリーグ・アン第3節のパリ・サンジェルマン対マルセイユは、後者が絶対王者に1−0で勝利。宿敵からリーグ戦では9年ぶりの勝利を挙げた。

 だが、話題をさらっているのは、終盤に起きた乱闘だ。試合開始から激しくやり合っていた両軍の選手たちは、後半アディショナルタイムについに衝突。パリSGはネイマール、レーバン・クルザワ、レアンドロ・バレデス、マルセイユはジョルダン・アマビとダリオ・ベネデットの計5人が退場者処分となった。

 マルセイユのスペイン人DFアルバロ・ゴンサレスの後頭部を叩いて一発レッドとなったネイマールは試合後、「野生のサル」「娼婦の息子」といった人種差別的な発言を受けたと主張。自身のツイッターに「俺の唯一の後悔は、あのろくでなしの顔を殴らなかったことだ」と投稿するなど、厳しく非難した。

 対するアルバロは、この事実を否定。長友佑都や黒人選手たちと一緒に撮影した写真を投稿し、潔白を訴えている。

【動画】「チビ」「下手くそ」メッシとアルバロが口論する様子はこちら
 しばらく収束しそうにないこの騒動を受けて、スペイン紙『Marca』などが取り上げたのが、このアルバロとリオネル・メッシが言い合った過去の口論だ。

 16年1月のバルセロナ・ダービー(コパ・デル・レイ)での出来事だった。当時エスパニョールに所属していたアルバロが、バルセロナのメッシにファウル。本人はノーファウルだと主張した。

 そして、バルサの10番が近くに唾を吐いたのを見て、アルバロは「お前は本当にチビだな」と“口撃”。すると、メッシは「お前は下手くそだ」と返したのだ。ただ、この時は、互いに言い合った後に笑顔も見られ、それほど険悪な雰囲気ではなかった。

 また、『Marca』紙は、アルバロがビジャレアル時代にピケとピッチ外で口論となった事実も伝え、「どうやらこうした嘆かわしい行動を後悔していないようだ。もし(人種差別が)事実なら、深刻な結果をもたらすだろう」と綴っている。

 いずれにしても、アルバロがスター選手相手でも一歩も引かない気性の持ち主であるのは間違いなさそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部