おもちゃの救急車を見せる5歳の男の子(画像は『Mirror 2020年8月27日付「Hero boy, five, saves mum’s life after calling number on toy ambulance」(Image: Caroline Chapman / SWNS)』のスクリーンショット)

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イギリスに住む5歳の男の子がリビングで母親と遊んでいたところ、母親が意識を失い倒れてしまった。男の子は咄嗟に遊んでいたおもちゃの救急車に書かれた緊急連絡先に電話をかけ、母親の命を救ったという。『Daily Star』『Mirror』などが伝えている。

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英シュロップシャーのテルフォードに住む2児の母キャロラインさん(Caroline、41)は7月28日、リビングで息子のジョシュ君(Josh、5)やハリー君(Harry、1歳半)と共に車のおもちゃで遊んでいたところ、糖尿病の合併症である糖尿病性昏睡によって突然意識を失い倒れてしまった。

このとき咄嗟に行動したのはジョシュ君だった。ジョシュ君は緊急連絡番号に電話をかけて助けを求めたのだ。

イギリスでは112という番号に電話をかけると警察、救急隊、消防隊などが呼べる窓口に繋がる。ジョシュ君が遊んでいたおもちゃの救急車にこの番号が書かれており、電話をかけることができたという。対応したオペレーターは救急隊がジョシュ君の家に着くまでずっと電話を繋いだままにし、家の住所などを聞いたそうだ。

キャロラインさんは当時のことを「子供たちと遊んでいたら急に目の前が真っ暗になりました。次に気付いた時には救急隊員に囲まれていて、ジョシュが電話をして住所を伝えたと聞きました」と明かし、次のように語っている。

「ジョシュは今まで一度も電話をかけたことがなかったので、一人で電話をかけたなんて信じられませんでした。おもちゃの救急車に緊急連絡番号が書いてあることは私も知りませんでした。ジョシュを誇りに思っています。」

初めて一人でかけた電話によって母親の命を救ったジョシュ君は、「おもちゃでママと一緒に遊んでいたらママが突然止まって、目を閉じて床で寝ちゃったんだ。最初は甘いものを持ってこようとしたけどいつもの瓶が空っぽだったから、お医者さんに電話したほうが良いと思ったよ」と当時の様子を話している。

ジョシュ君はパトカーや消防車のおもちゃが大好きで、特に救急車がお気に入りという。母親のピンチに対する咄嗟の判断は、お気に入りのおもちゃがきっかけとなったのだ。

ジョシュ君はこの勇敢な行動を称えられ、地元の警察署に招待された。テルフォード地方警察の司令監督官であるジム・ベイカーさん(Jim Baker)は「ジョシュ君のしたことは素晴らしいことです。ジョシュ君は将来立派な警察官になりたいそうなので、警察官として再び会えるのが楽しみです」とコメントしている。

画像は『Mirror 2020年8月27日付「Hero boy, five, saves mum’s life after calling number on toy ambulance」(Image: Caroline Chapman / SWNS)』『World Israel News 2020年8月27日付「British boy, 5, saves mom by dialing number on his toy ambulance」(West Mercia Police)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)