ちょっと手をかけるだけでクルマがしゃっきりする!

 新車というのは、パリッとしていて見ていても気持ちいいもの。それがしばらくすると、なんだか薄ぼんやりとした印象が強くなってきて、心中ガックリ。仕方が無いと思いつつも、新車の頃の輝きをなんとか取り戻せないか、と思っている人も多いだろう。プロにでもガッチリ磨いてもらって、モールなど新品に変えられる部分は替えてしまうことで新車のようになるかもしれないが、今回は普段の洗車の延長戦でできるテクニックで新車の輝きを取り戻してみよう。

1)黒い部分をキレイにする

 くたびれた感のひとつに黒い部分がだんだんと白っぽくなってくるというのがある。黒いところが黒々としていると、全体の印象を引き締める効果があるのだ。従来からの保護つや出し剤を使ってもいいし、最近はモールやゴム、未塗装の黒い樹脂用のコーティングがあるので、こちらもオススメ。耐久性がかなりあって、黒さを長期間キープしてくれる。

2)タイヤも黒さをキープ

 こちらも黒い部分だが、足もとが黒いととくに全体が引き締まる。ファッションでオシャレは足もとからというのと同じだ。タイヤの場合はただ黒くするだけでなく、サイドのロゴなどに入り込んだ汚れをしっかりと取り除いてから、ツヤを出してやるのがポイント。ブラシをかければ簡単に取り除けるので、つや出しの前にひと手間かけてやりたい。ロゴがくっきりすると、見た目がシャープになる。

すき間に溜まった汚れもクルマの印象を悪化させる

3)ガラスは隅々まできれいに

 ボディに対して、ガラスの面積というのはかなりのボリュームを占めている。つまりここがツルツルだと、全体の印象をグッと輝いたものにしてくれるのだ。拭きやすい真ん中部分はきれいでも、肝心な四隅も含めた枠の部分は汚かったりする。実際に見てみると砂ボコリなどが溜まって汚れているハズだ。ウインドウの輪郭をなぞるように隅まで拭き上げると、パリッとした印象になる。

4)パネルのすき間もきれいに

 フェンダーの間など、外したり、開けたりして拭くことができない部分は仕方がないとて、ボンネットやドア、給油口のフタなど開けられる部分は開けてきれいに拭き上げる。閉めてしまえば見えなくなる部分でも、外から見えるすき間の部分がすっきりと黒いとボディ全体が引き締まって見える。クルマのプラモデルで使われるスジ入れというテクと同じで、パネルのフチをくっきりとさせることができる。

5)水アカを落とす

 相当マメに洗車をしていても、水アカは付いてしまうもの。付着自体は仕方がないとはいえ、これも全体をくすんで見せる原因のひとつだ。除去するにはコンパウンドで磨くのが細かいキズも取ることができてベストだが、素人には無理だし、さらにキズを作ってしまう可能性もある。洗車のついでに気軽に行なうなら、水アカ落としクリーナーを使うか、扱いやすくて汚れ落とし力も高い、ハンネリワックスをかけて、ひと皮剥いてやるのがいい。完璧にツヤツヤにはなるわけではないが、予想以上に汚れが取れて驚くはず。もちろん、塗装もかなりくすみが取れてリフレッシュされる。

 以上、5つのポイントを紹介したが、どれも洗車時にひと手間かけるだけのもの。完全にくすみを取ることはできないが、定期的に行なうことで進行を遅らせることができ、気持ちいい輝きを長期間楽しむことができるので、ぜひトライしてみてほしい。