セルティック時代の中村俊輔【写真:Getty Images】

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伝統競技のマネージャー、セルティックの熱狂的ファンとして1988年以降の“最強チーム”を選出

 元日本代表MF中村俊輔(横浜FC)が、1988年以降のセルティック歴代ベストイレブンにオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイク(リバプール)らとともに選出された。

 英メディア「THE IRISH NEWS」が報じている。

 ベストイレブンを選出したのは、ゲーリック体育協会(GAA)のハーリング(※)チームマネージャーのロナン・シーハン氏。同氏は30年以上セルティックを追いかけ続けてきた熱狂的なファンの1人だという。

(※ハーリング:スティックとボールを使ったアイルランドの伝統的スポーツの一つ)

 そのシーハン氏が選ぶベストイレブンの1人に、日本のファンタジスタが名を連ねた。中村は左MFとして選出。その理由について、次のように記されている。

「中盤の左サイドは中村だ。なんて左足だ。彼が決めたゴール、(マンチェスター・)ユナイテッド相手に決めたFKなどを見れば分かる。まさに彼はFKを蹴るための男だ。卓越した技術も持っている。セルティックにはトミー・バーンズ(1973〜89年)という素晴らしい左足を持っている選手もいたが、感情を抜きにすれば左サイドには歌うような左足を持った選手が必要で、私の評価では中村を外すことはできないだろう」

 中村は2005年から09年までセルティックに在籍。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)でマンチェスター・ユナイテッドを相手に決めた2本のFKは、今も語り草となっている。06-07シーズンからリーグ3連覇を果たし、欧州リーグでアジア人初のリーグMVP(06-07シーズン)も獲得し、クラブの歴史にその名を深く刻み込んだ。30年来のセルティックファンからも絶大な信頼を得ているようだ。

システムは3-5-2、前線には稀代の点取り屋ラーションの名前も

 中村の他には、現在リバプールの中心選手として活躍するファン・ダイクや、元スウェーデン代表の点取り屋FWヘンリク・ラーション氏、現チーム主将のスコットランド代表MFスコット・ブラウンといった選手が選ばれている。

 ロナン・シーハン氏による1988年以降のセルティックベストイレブンは以下の通り。

システム:3-5-2

GK
パトリック・ボナー

DF
ヨハン・ミャルビー
フィルジル・ファン・ダイク
ポール・エリオット

MF
リュボミール・モラフチーク
ロイ・エイトケン
ポール・マクステイ
スコット・ブラウン
中村俊輔

FW
ヘンリク・ラーション
ムサ・デンベレ(Football ZONE web編集部)