(画像:津野まあやさんTwitterより)
「私ぶっちゃけ今日ノリで来たんで」

 と、テロップが出された女性のインタビュー画像、どこかで見たことありませんか?

◆「ラオウの葬儀にノリできた女性」

 2007年4月18日、漫画『北斗の拳』の人気キャラクラ―であるラオウの葬儀「ラオウ昇魂式」が高野山東京別院にてとり行われ、多くのファンが詰めかけました。そんななかで当時、ニュース番組のインタビューに「ラオウを知らない女性」として答えていた若い女性がネットを中心に話題となったのです。

 女性はインタビューに「私、ぶっちゃけ今日ノリで来たんで」と答え、その画像をもとに作成されたアスキーアート(文字や記号を使って表現された絵)と共に、掲示板の2ちゃんねるを発端に、ネット上で長きに渡って使用されてきました。

 それから13年後、当の本人がTwitterに降臨。現在、札幌のキャバクラ運営会社で役員を務める津野まあやさん(31)が投稿した該当ツイートは2.4万リツイートされるなど、大きな反響が寄せられました。彼女はいったい何者なのか? なぜ今になって当時のことを打ち明けるにいたったのか? 本人に聞いてみました。

◆「正直、何が面白いのか全然わからなかった」

――今から13年前、ラオウの葬儀に参加されたわけですが、当時は本当にラオウのことは知らなかった?

津野まあや(以下、津野)「はい。全然知らなくて、ノリで友達についていっただけだったんですよ(笑)」

――本当に知らなかったんですね。テレビで例のインタビューが放送された後、周囲の反応はどうでしたか?

津野「はい、たまたま誘われただけなんです。そのあと、テレビで取り上げられたんですけど、それから2年後にワーホリでカナダに行きました。現地で仲良くなった、日本人の友達から『お前、ラオウの葬式に行ったの? 2ちゃんねるで晒されてるよ』って言われて、2ちゃんで私のことがAA(アスキーアート)になっていることを知りました。

――いつの間にかちょっとした有名人になっていた、と。

津野「もともと2ちゃんとかネットに疎(うと)いこともあって、正直、何が面白いのか全然わかりませんでした。どうやら“やる夫”というキャラに私の顔が似てるらしいけれど、やる夫自体初めてそこで知りましたし。ただ『北斗の拳』のファンからは叩かれていましたね。『ラオウを知らないクセに葬式に参加するな、けしからん!』って(笑)」

◆ツイートした理由は「勤務先のコンテスト」

――のちに原作の漫画『北斗の拳』を読んだそうですね。

津野「兄がいたので『北斗の拳』という作品自体は知っていました。葬儀の会場には大きな黒い馬に乗ったラオウの像が立っていたんですよ。あとで漫画を読み返してみると、あの大きな黒い馬は黒王号という名前で、ラオウのキャラクター設定とかが分かりました。感想としては、めちゃくちゃ面白くて深くて、あれだけファンを集めていた理由がよくわかりました(笑)」

――今回、なぜ13年前のことをツイートしようと思ったんですか?

津野「今働いているバルセロナというキャバクラ運営会社で、人材採用の責任者をやっておりまして。広く採用ターゲットにリーチするため、社員総出でTwitterに力を入れようという取り組みを去年末から始めました。

 Twitterを盛り上げるために、誰が一番インプレッション数が高かったかを競い合うコンテストを毎月やってるんですよね。ラオウの件ならインプレッション数を伸ばせるんじゃないかと思って、投稿したらとんでもないことになってしまったという(笑)。インプレッション数1万いったらいいなと思っていたら、結果700万以上獲得しました」

――13年前経っても、やはりネットでの知名度は健在だったわけですね。