新型コロナウイルスの影響で、スーパーなどの小売店は感染リスクを減らすための対策に追われている。

近所のスーパーに消毒液が設置されていないだろうか。また、フェイスシールドを付けて会計をするレジの店員を見かけたこと、きっとあるはずだ。こういった対策は、客だけでなく、現場で働く店員を守るためでもある。

だが、一部の客による非常識な言動から、店員の心を守る手段はない。

Jタウンネットでは、2020年5月20日に「ルール無視→逆ギレは日常茶飯事? コロナで『えげつない客』増えた...現場で働く店員の本音」という記事を配信。コンビニやドラッグストアで働く店員が、客から受けた理不尽なクレームを紹介した。

すると全国のスーパーの店員から、私が受けた苦痛を紹介してほしいという声が届いた。

「台に置かないで!」「触らないで!」


店員のストレスは日増し...?(画像はイメージ)

まず紹介するのは、千葉県内のスーパーに勤務している女性・美里さん(30代、仮名)の投稿だ。「コロナで騒がしくなってからスーパーで働くのが辛すぎます」と胸の内を明かす。

「今も心身ともに疲弊しております。我先にと自分のことだけしか考えない行動を見ると、日本人ってこんなだったっけとガッカリします」

何がそんなにショックだったのだろうか。それは、彼女がレジで会計をしていた時のことである。

「私はレジをする時に、客から預かった商品を一つずつスキャンして、柔らかいパンや割れやすい卵は一旦カゴの外に出すようにしています。会計の最後に、卵などは、カゴの上へと乗せるのですが、客に
『台に置かないで!』
と急に怒鳴られました。
挙句、金銭の授受をトレイでやり取りしているのですが、そのお釣りとレシートも汚い物を触るように嫌な顔をされます。指で少し摘むようにとっていかれました...。
私は心のなかで、『そこまでするならネットスーパーにしろ!』と思いました。店員をバイ菌扱い。感謝の気持ちもないなんてその方の人間性が垣間見えるようでした」

その客が、本当に心の中で美里さんのことをバイ菌扱いしていたのかは分からない。だが、客からそういった扱いを受けていると感じる店員は、決して彼女1人ではない。

ある地方都市のスーパーでレジ打ちをしているという女性・涼子さん(50代、女性)。彼女は、カートに商品を載せてレジに来た年配の女性客の言動に、ショックを受けたという。

「(商品を)こちらに寄せようと手を出したら『触らないで!』と言われ、女性は持ちかけたバナナを指して『貴女が触れば傷むでしょ!』と...。
数十年間、レジ仕事をしていますけど、そのような方は後にも先にも見たことがありませんでした。自分が棚から商品を取るまでにも、何人か触っているだろうし、自分が触るのは良いのでしょうか」

涼子さんは、そもそもカートに商品を直接のせる時点で不衛生なのではないかと頭を抱える。

「中途半端な潔癖症?が多くて困ります。そんなに他人に触られたくないなら、そもそもスーパーなんかに来ないでいいじゃないですか。いちゃもん付けに来たいだけにしか見えません。
店員はアンタ達のストレスの吐口じゃありません!『お客様は神様』なんて時代は古いです」

【5月28日12時28分追記】

記事で紹介した読者からの投稿メールに、アルコール過敏症の方に対して配慮の欠けた表現がありました。したがって、該当箇所を記事から削除しました。ご不快な思いをさせたこと、お詫びいたします。