ペ・ソンウと渋野日向子 2人も昨年のQTから勝ち上がって花開いた(撮影:村上航)

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<LPGA QTファイナルステージ 初日◇4日◇こだまゴルフクラブ (埼玉県)◇6472ヤード・パー72>
来季の前半戦出場権が争われるQTファイナルステージ。ここでの順位をもとに、来季のレギュラーツアーの優先出場権が決まるが、いったい何位までに入るとすべての試合に出場できることになるのか? 今シーズンの実績をもとに、予想したい。
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あくまでも今回のQTで決まるのは“前半戦”のみの出場権。その後は2度のリランキングによって出場できる試合が決まるため、ここを通過した選手たちは次にその突破を目指す。
それを前提に、今季の開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」から、第1回リランキングが行われた「アース・モンダミンカップ」までの17試合を見ると、最もQTからの本戦出場が少なかったのが出場枠108人のダイキンだった。最終的にはQTランキング34位までの選手に出場権がおりてきたのだが、やはり今年もこのあたりが“ボーダーライン”となりそうだ。
次に少なかったのが35位までの選手が出場できた、「ほけんの窓口レディース」だった。ともに賞金総額1億2000万円の高額大会で、さらにほけんの窓口は3日間大会とあって、やはりQTからの選手には少し“狭き門”になったようだ。
一方、最もQTから出場できたのは、賞金総額2億円で、リランキングの最終決戦となるアース・モンダミンカップ。これは出場人数が144人と、ツアー最多であることが影響する。次が62位までが出場できた今季メジャー初戦の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」だ。こちらも120人と出場枠が多いうえに、推薦出場がないため、このような結果となった。
つまり、今季は34位までに入れば実質的な“フル出場権獲得”。さらに60位以下でも、“ビッグタイトル”での一発逆転に挑むことが叶ったことになる。ウェイティングを考慮するともう少し増える場合もあるが、あくまでもQTランクだけをみると41位以下の選手が出場できた試合は11試合。これが51位以下になると5試合と激減する。
ちなみに今季賞金ランク2位になった渋野日向子は、昨年のQTを40位で終えていたが、開幕戦には出場できず。初出場となった2試合目の「ヨコハマタイヤ PRGRレディス」、さらに続く「Tポイント×ENEOSゴルフ」もウェイティングからの出場だった。初優勝を挙げたサロンパスカップの次戦、ほけんの窓口は出場権がなかったため、当初から欠場を決めていた(サロンパスカップ優勝で出場権を得たものの結局は欠場)。
ファイナルに出場した選手は、最低でもステップ・アップ・ツアーの出場権は確保できる見込みのため、来季の出場試合が“無い”という事態は避けられそうだが、当然選手が見ているのはレギュラーツアーだ。リランキングを優位にするためにも1試合でも多くの出場権をここで得たいところだ。

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