インドの月面探査機チャンドラヤーン2号の着陸船ビクラムが衝突した月面地点。米航空宇宙局提供、撮影日不明。(c)AFP PHOTO /NASA

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【AFP=時事】米航空宇宙局(NASA)は2日、月の軌道を周回しているNASAの衛星が、9月の月面着陸直前に通信を絶ったインドの月面探査機チャンドラヤーン2号(Chandrayaan-2)の着陸船ビクラム(Vikram)を発見したと明らかにした。

 NASAは、月周回探査衛星「ルナ・リコネサンス・オービタ(Lunar Reconnaissance Orbiter、LRO)」が撮影した画像で、着陸船ビクラムが9月6日(インド時間9月7日)に月面に衝突した場所と、数キロにわたって約20か所に破片が散乱している様子などを公開した。

 NASAは9月26日に月面のモザイク画像を公開し、ビクラムの行方を突き止めるため一般に支援を呼び掛けていた。シャンムガ・スブラマニアン(Shanmuga Subramanian)と名乗る男性が、ビクラムのものである可能性が高い破片を見つけたとしてLROプロジェクトに連絡を取り、衝突現場から北西約750メートルの位置で最初の破片が見つかった。

 アジアの大国インドは7月に打ち上げたチャンドラヤーン2号によって、米国、ロシア、中国に次いで4番目の月面着陸を成功させようとしていた。今回成功していれば、月の南極への着陸は初めてだった。

 無人着陸船ビクラムは月を周回する軌道船から分離され、月面へ向かって5日間をかけて降下しようとしていたが、月面からわずか2.1キロメートルの上空で通信を絶った。着陸失敗から数日後、インド宇宙研究機構(Indian Space Research Organization)はビクラムの位置を特定したが通信を回復できないと発表していた。

【翻訳編集】AFPBB News

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