ビートたけし

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ビートたけし、軍団が「森社長」吊し上げ糾弾会(2/2)

 ビートたけし(72)の愛人とされてきた横井喜代子氏(仮名)によるパワハラに耐えかね、たけしの運転手を務めてきた石塚康介さん(41)は、運転手として8年間仕えてきた“殿”の元を去った。10月には横井氏と「T.Nゴン」を相手に1千万円の損害賠償を求めて提訴してもいる。が、週刊新潮の報道を受け、T.Nゴンは事実に反するとの主張を展開。これに石塚さんは反論する。

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【音声】たけし、「刀出せ!」の激高

 今年の5月頃から横井氏による私へのパワハラは酷くなっていきました。彼女に24時間振り回される恐怖が、徐々に私の精神と肉体を蝕(むしば)み、冬でもないのに寒気と鼻水が止まらないなど自律神経失調症へと追いこまれていったのです。

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 例えば、深夜3時に〈明日は休みで連絡も無しで大丈夫です。何か急用がある時にはご連絡致します。電話だけはいつも繋がるように宜しくお願い致します〉とメールを送ってくる。電話を取れなければ、すぐに彼女から叱責メールが送られてくるので、休みと言われても自宅で待機し、トイレに行くにも携帯電話を手放すことができませんでした。

 また、横井さんに等々力ベース(※たけしの自宅兼事務所)の敷地周りを掃き掃除するよう指示されたのでそうしようと外に出ると、防犯カメラで監視していた彼女から電話が来て「ゴミ袋を持っていない」と。外がどんな具合になっているのかを確認するために出ただけなのに、一挙手一投足を監視されているようで、気が狂いそうになりました。

 さらに、〈本日は、どなたかいらっしゃいましたでしょうか?〉とメールを送ってきて、楽屋などに殿に会いに来た人を逐一報告させる。こうやって横井さんに「監視」されていると、弟子でも殿に会いづらくなり、みんな困っていました。

 殿の頭がフケだらけだから病院に行くように、美容師から殿に言わせろと私に指示してきたこともありました。殿の「ネエチャン」なのに、都合の悪いことは自分からではなく人に言わせるわけです。

 そして殿ではなく、横井さん自身を歯医者まで送迎するよう指示されたので、念のため「(殿ではなく)誰が行かれるのですか?」と確認すると、彼女の癇(かん)に障ったのか、そういうことは聞くなと、後になって立て続けに3通メールが送られてきたことまでありました。〈北野にも今(そう)伝えるように言われましたので〉と。

「北野が言っている」、そう言えば何でも通ると彼女は思っているのです。

 一方、靴下まではかせてくれるという横井さんに「母親像」を見ていたのか、殿も横井さんに夢中でした。とにかく彼女の気を惹(ひ)きたい殿。それは、時に仕事に影響することもありました。

 15年に殿が監督した映画「龍三と七人の子分たち」が公開されましたが、そこには俳優の辰巳琢郎さんが出演していました。それは、横井さんが辰巳さんを褒めたからなんです。

 彼女と辰巳さんは知り合いだったらしく、横井さんが「辰巳さんはワインに詳しくとても楽しい方だったわ」と褒めると、殿は「アイツ、役者としては終わってる奴だぞ」と言い返していました。にも拘らず、急遽、殿は辰巳さんを映画にキャスティングした。私には、辰巳さんにインチキ野郎の役をやらせ、監督である自分と辰巳さんとの「格」の違いを横井さんに見せつけたかったからとしか感じられませんでした。

T.Nゴンに反論

〈「不即不離」にして、「ふたりだけの世界」を暴走しているように映るたけしと横井氏。週刊新潮11月21日号で紹介した石塚さんによる「パワハラ告発」に対し、T.Nゴンはマスコミに次の文書を配り、火の粉を振り払おうとした。少々長いが、それを引用する。

《当社役員(横井氏)が、ビートたけしの弟子である運転手に対してパワーハラスメントを行うなどしたとの内容が報じられておりますが、いずれも事実に反し、当社らに対する訴訟は全くの不当訴訟というほかございません》

《石塚氏については、ご本人からの強い希望があり弟子入りを認めたもので、俳優志望である同氏の夢を実現するため、出演の機会をご紹介したり、仕事の現場に同行させたり、運転等の手伝いをしてもらいその分の手当てをお支払いするなど、当社としてできる限りの応援をしていました。しかしながら、詳細の公表は差し控えるものの、様々な問題行動がありこれを度々指摘していたところ、最終的には自ら弟子を辞める道を選択されました》

 石塚さんが反論する。〉

 T.Nゴンのコメントは、事実を捻じ曲げていて不本意ですし、正直に言って「ふざけるな」という気持ちです。

 自らに不都合な記事に対して、要は「嘘だ」の一言でそれを封じようとする手法は、横井さんのいつものやり口だなと感じます。私がまだ運転手をやっていた当時、横井さんと揉めて次々とスタッフが去っているという内容の記事が週刊誌に出たことがありました。その時も、横井さんと辞めた人とは「良好な関係」にあるかのようなコメントを出していましたが、私は辞めていった人たちのこともよく知っています。正しいのは週刊誌報道であり、T.Nゴンのコメントは間違っています。今回、いざ自分のことになってみて、改めてそれを思い出しました。

彼女の奴隷ではない

〈様々な問題行動〉も、T.Nゴン、いや横井さんが何を想定しているのかは分かります。しかし、それは見当違いと言わざるを得ない。

 横井さんは私がツイッターをやっていることを今年の5月頃に発見し、激怒していました。殿を危険に晒すようなプライベートな情報は決して発信しないよう、常識の範囲内でやっていたつもりです。したがって、問題はないと考えていましたが、仕方なくすぐにツイッターは削除しました。

 また、第1弾でもお話ししましたが、私が殿の映画のロゴなどからデザインしたTシャツを作っていたことにも横井さんは激怒していました。しかし、これはあくまで自分で着る個人用のものであり、販売していたわけではありません。T.Nゴンの弁護士は、自分で着る分には問題ないと言っていましたが、横井さんは納得してくれませんでした。私が思い当たる〈問題行動〉はこれくらいです。これが果たして〈問題〉なのでしょうか。

 T.Nゴンのコメントは、まるで弟子のくせに文句を垂れるなと言わんばかりですが、私の師匠は殿だけです。私は横井さんの弟子ではありません。殿の威を借りて偉そうに振る舞う横井さんの奴隷ではないのです。

 T.Nゴンがどうコメントしようと、軍団の方も含め、近しい人はみんな分かっているはずです。T.Nゴンの真実、いや殿と横井さんの真実を。そして内心、こうも思っているはずです。

 殿、早く目を覚ましてください、と――。

「週刊新潮」2019年11月28日号 掲載