by The U.S. Army

2019年11月26日、アメリカ・ワシントンDCで原因不明の領空侵犯が発生しました。その知らせに応じて、ホワイトハウス周辺で「隠蔽されていた防空システム」が起動し、話題を呼びました。

“Mystery” missile battery spotted on roof of building across street from White House | Defence Blog

https://defence-blog.com/army/mystery-missile-battery-spotted-on-roof-of-building-across-street-from-white-house.html/

アメリカの放送局CBSのニュース制作部門CBS Newsのサラ・クック氏が公開した、領空侵犯の報に合わせて出現したという防空ミサイルの画像が以下。





この対空ミサイルが設置されたビルの位置が以下。ホワイトハウスのすぐ横です。

この対空ミサイルは、スティンガー地対空ミサイル4連装ポッド2基を備えたAN/TWQ-1 アベンジャー防空システムで、ホワイトハウスではなくNew Executive Office Buildingという行政府用ビルの新館の上空に狙いを定めていたとのこと。

以下によると、今回発見された対空ミサイルは少なくとも2010年頃には設置されており、ワシントンDC近郊には数種類の対空ミサイルが隠されているそうです。

White House Missile Battery

https://cryptome.org/eyeball/wh-missile/wh-missile.htm



原因不明の領空侵犯によって、ホワイトハウスとアメリカ合衆国議会議事堂が一時的に封鎖されました。この封鎖は短時間で解除され、北アメリカ航空宇宙防衛司令部の広報担当官は、「領空侵犯の正体は気球ないしは鳥」だと発表しました。