キヤノン、ニコンともに惨敗のフルサイズ戦争この1年
さらに深刻なのは、販売台数の9割を占めるフルサイズ未満の市場。ここでも上位3社で伸びたのはソニーだけで、キヤノンもニコンも軒並み2桁マイナスの状態だ。市場全体が急速にミラーレスモデルにシフトしつつある中、レンズ交換型のトップ2を走るキヤノンとニコンに赤信号がともっている。レンズ交換型カメラ全体のメーカーシェアでは、キヤノンが41.7%とダントツのポジションを維持しているものの、縮小傾向に歯止めがかからず、安泰とは言い難い。2位ニコンは、16.9%とキヤノンに大きく水をあけられているばかりか、3位ソニーが15.8%とすぐ後ろに迫っている。
キヤノン、ニコンの敗因はやはりミラーレスへの切り替えの遅さ。なまじ一眼レフで大きなシェアを握っているだけに、判断が遅れた。ミラーレス一眼で先行するソニーはカメラ本体のラインアップだけでなく、レンズも豊富にそろえて盤石の体制を築いた。ウォークマンというブランドがありながら、当時MD(MiniDisc)の販売が好調だったため、デジタルオーディオへのシフトに失敗。アップルのiPodに携帯オーディオプレーヤーのシェアをごっそり奪われたのがソニー。カメラでは同じ轍を踏まなかった。(BCN・道越一郎)
