「スタイリストに選ばれた」アウター

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コーディネートの要となるアウターは、ほかの服以上に慎重に選びたいもの。そこで、頼れるスタイリスト陣に取材を実施。ひととおり見つくした6名が推す、新調するなら「◯◯なコート」を大公開。選びのコツや注目の着方とともに聞き込みました。

STYLIST TALK ROOM


「こんなふうにアウターを着たい」


コレクションルックやストリートSNAPから、スタイリストたちが目をつけた着方やアレンジ術をピックアップ。手持ちのコートを活性化させるヒントが見つかるかも?

1_「同系色だけでレイヤード」




2_「細いベルトでウエストマーク」




3_「メンズライクな重ね着=女っぽい?」




4_「えりを立てて着る」




樋口さん:

我慢しない(頑張っている感のない)オシャレが気分の今、コートの中にいろいろ重ねてあたたかそうに見せるのがいい。

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は、何枚もニットを重ねている感じがかわいい。全部の色が違うとバラバラしちゃうけど、トーンがそろっているのでちゃんとまとまりがある。

渡邉さん:

私が好きなのは、ピンクベージュ〜ボルドーでまとめた

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。素材感を変えたり色に濃淡をつけたりと奥行きが計算されているから、やさしい色でものっぺり見えない。

高木さん:1-C

みたいにセットアップに頼るのも手軽でオススメ。インナーの色もコートに寄せてニュアンスを出しつつ、バッグなどの小物で色をさすバランスが私は好きです。

出口さん:

アウターをベルトでとめるアレンジもぜひ試してほしい。コートと共布のベルトを使うのももちろんアリですが、

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のように異なるテイスト&質感のベルトをワンポイントするのが新鮮。去年たくさん出ていたキルティングコートも

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のようにレディなベルトでとめたらまた新鮮に映る。

岩田さん:

私は

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の着こなしが気になるな。着ているものは全部ゆるくてカジュアルなのに、合わさることでなぜだか女っぽい仕上がりに。

出口さん:

私が惹かれた

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のスタイリングもそう。全部がマニッシュだし肌も一切出ていないのに、不思議と女性らしい。重ね着により、本来のサイズに合わないシルエットをつくることで、女らしい抜け感が出たのだと思います。

渡邉さん:

えりを立てて着るのも、今年らしいテク。首元のボリューム感は今気になるトレンドの1つ。手持ちのコートのえり元を

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のように立たせるだけで、新鮮味を出せますよ。

石関さん:

私は

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のルックが好き。えりの立つデザインやパワーショルダーと、シルエットはモードなんだけど、グレーの色みや素材感がやわらかいおかげでとがりすぎてない。

岩田さん:

はき慣れたブルーデニムもいいぐあいに高感度に。

5_「オーバーコートを味方にミニボトム」




6_「テクニック要らずのポンチョに頼る」




7_「マフラーよりもこなれる」




8_「バッグを使って緩急づけ」




渡邉さん:

自分はちょっと勇気がないけど、BIGサイズのトレンチにミニボトムを合わせた

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もステキ。

高木さん:5-C

のPコート風ジャケットがすごくかわいい。ギリギリのミニ丈にタイツやロングブーツを合わせて着てみたいです。

石関さん:

今季はオーバーコートが多いから、私もミニ丈が気になってる。上半身がゆったりとしたシルエットなら、ミニでもバランスがとりやすくそれほど難しくないはず。

岩田さん:

今年、

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のようなポンチョも多い気が。ゆったりとしたAラインのポンチョは、スキニーを合わせるだけで十分さまになる。

石関さん:

目新しさを出すなら、異素材を重ねた「ルーズ&ルーズ」で、強弱をつけるのもオススメ。上下のトーンをそろえたら、ポンチョもほっこり見えず、大人っぽく着られます。

出口さん:

ニットを肩がけする7のアレンジも、引き続きよく見ます。マフラーやストールを巻くより、ニットを適当に結ぶほうがカジュアルな雰囲気に。はおりの色となるべく近い色のニットを選べば失敗知らず。

樋口さん:

最近なんとなく、コートとバッグのバランス感に目がいきます。ミニバッグをななめにかけて、ゆるいコートを締める感じ(

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)もステキだし、ボリューミィなコートにあえて大きいバッグを持つ(

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)トゥーマッチなバランスも今っぽくて好き。

渡邉さん:

品のよさが漂うトレンチを、ななめがけしたチェーンバッグでハズす

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が高感度。面積が広いぶんのっぺり見えがちなアウターは、質感や表情の異なるバッグでメリハリをつけるといいですよ。

●GISELe STYLISTS●



YASUKO ISHIZEKI


創刊からGISELeを支え続ける敏腕スタイリスト。キレイめ×カジュアルなど、相反するテイストを掛け合せたスタイリングが得意。


KEIKO WATANABE


大人の気品や女性らしさをちりばめたスタイリングへの支持が高い。リアルにとり入れやすい着こなし提案も人気の理由。


KAORI HIGUCHI


GISELeの表紙のスタイリングを毎号担当。大人に似合うことをモットーに提案する、カジュアルなコーディネートにはファンが多数。


MAKIKO IWATA


多くの企画を担当する看板スタイリストのひとり。キレイめシンプルを得意とし、旬のキーワードを品よくとり入れて紹介してくれる。


NATSUKO DEGUCHI


小物やカラーでハズしや遊び心を加えた、カジュアルスタイルが定番。最近は、くすんだキレイ色に惹かれることが多いのだそう。


CHISATO TAKAGI


ヴィンテージ服やメンズアイテムにインスピレーションを得たセレクトで人気。キャッチィな色柄の使い方にも注目が集まる。