会場入り口には、選手を見ようと入り待ちするファンの姿も【写真:浜田洋平】

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25日夜に第2ラウンドの無観客試合を発表、選手の入り待ちするファンも

 米男子プロゴルフ(PGA)ツアーで日本初開催のZOZOチャンピオンシップは26日、千葉・アコーディア習志野CC(7041ヤード、パー70)で25日から雨天順延となった第2ラウンドが行われる。大会主催のPGAツアーはギャラリーの安全面を最優先して無観客で行い、大会予備日の28日の月曜も使い72ホール完遂を目指すことを25日夜に発表。しかし、会場には無観客であることを知らないファンが続出している。

 バケツをひっくり返したような大雨が長時間続き、千葉・印西市のコースは一部冠水し、水没した箇所もあった。PGAツアーは25日夜、第1組のスタート時間を3時間遅らせ、午前9時30分にすると発表。深夜から懸命な復旧作業を行い、なんとかプレー再開まで回復したが、間に合わない場所もあり、さらに30分遅れる10時スタートとなった。

 25日夜に無観客試合を発表。しかし、情報を知らないファンが続出した。会場最寄りの千葉ニュータウン中央駅改札外には、係員が看板を立てて無観客であることをアナウンス。それでも、発表を知らない人が始発から続出し、係員は「朝4時30分からいますが、(午前8時45分時点で)400人くらい来ていると思います」と明かした。

 新鎌ヶ谷駅や北総線車内でも、この日は会場に入れないことをアナウンスしていたが、気づかなかったファンも多くいたようだ。同係員によると「今日は晴れたから入れるようになるのではないかと、一縷(いちる)の望みに懸けて来られる方もいたようです。途中で開くのではないか、グッズだけでも買えるのではないかと思って来られていました」と説明。無観客を知らされたファンは「残念」「やっぱりかぁ」「遠くから来たのに」などと肩を落としてとんぼ返りしていたという。

 日本初開催の米男子ツアーには、歴代2位の81勝を誇るタイガー・ウッズ(米国)が13年ぶりに日本開催ツアーに出場。初日は6アンダーでゲーリー・ウッドランド(米国)と並ぶ首位発進し、駆け付けた1万8536人のファンを喜ばせていた。残り54ホールを残し、大会は月曜日に突入することが濃厚。会場入り口には、車に乗った選手を見ようと入り待ちする20人ほどのファンが現れ、スマホ片手に「今のマキロイじゃない!?」などと声を上げていた。(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)