7日、日本代表はさいたま市内でトレーニングを開始した。初日に合流したのは23人中13人。16時39分にスタートした練習は、ジョギング、ストレッチ、ジャグリングなどの軽いメニューをこなすと17時10分に終了。コンディションを調整しただけで終わっている。

ところが練習が終了して選手が自主トレーニングをしていると、そこにスペインから帰国したばかりの久保建英が登場した。他のメンバーと同じようにトレーニングウェアにアップシューズを履いてピッチに現れると、森保一監督と言葉を交わす。

その後、久保が走り出す様子を見せると森保監督は「バモ!(行け!)」と大喜びで手を叩いた。ピッチを一周していると見学に来ていた子供たちから大歓声が飛ぶ。久保は軽く手を振りランニングを続け、他の選手のところに来ると一人ずつと握手。その後も自主トレーニングを続け、最後は自ら観客に歩み寄り、大勢の人たちにサインしていた。

様子から推測すると、監督は久保の自主性に任せ、久保は自ら走り出したものだと思われる。本来ならば明日からのトレーニング参加で良かったはずだ。久保の姿勢からは、日本代表としての高い意識が垣間見えていた。


【取材・文:森雅史/日本蹴球合同会社】