2019年の国慶節期間中の渡航先としては日本が最も人気と言われているが、中国人が日本を訪れる場合には必ず査証(ビザ)の取得が求められる。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国では10月1日に国慶節(建国記念日)を迎え、大型連休となっている。2019年の国慶節期間中の渡航先としては日本が最も人気と言われているが、中国人が日本を訪れる場合には必ず査証(ビザ)の取得が求められる。

 日本のパスポートを所持していれば、ノービザもしくはアライバルビザで多くの国に渡航できるが、これを羨ましく思う中国人は多いという。中国メディアの今日頭条はこのほど、日本のパスポート所持者に対して190もの国と地域がノービザもしくはアライバルビザでの渡航を許可していることを紹介する記事を掲載し、その理由を分析した。

 記事はまず、中国人が海外への旅行を楽しむにはビザの問題を解決しなければならないと紹介し、国力はその国の国民のビザ取得に大きな影響を与えると指摘。そして、国力の観点から言えば「米国が最も強いと考えるだろうが、ビザの取得に関しては日本のパスポート所持者が最も有利」であり、その強さは「世界一」であると論じた。

 続けて、日本のパスポートが世界最強であるのは、日本人の収入が平均的に高く、多くの国が日本人に自国へ来てもらい消費して欲しいと考えているためと伝えた。また、日本人の受けている「教育」と日本人が示す「マナー」が良いことも理由として強調し、サッカーのワールドカップ・ロシア大会の際に日本人サポータが自ら会場の清掃をしている姿が世界中から称賛されたことを挙げ、こうした日本人のマナーの良さが世界各国から受け入れられていると伝えた。

 近年、多くの中国人が事前にビザ取得を求められるにもかかわらず、海外旅行を楽しむようになっている。日本は中国人に対するビザ発給要件を緩和し続けているが、それでもすべての中国人が訪日ビザを取得できるわけではなく、収入面で言えば中間層以上の人だけがビザを取得できているのが現状だ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)