睡眠の質はQOL(生活の質)に直結する

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9月3日は「秋の睡眠の日」。
また、8月27日から9月10日までは睡眠健康推進機構が提唱する秋の健康睡眠週間。睡眠に関連するさまざまな団体や企業がイベントや商品プロモーションを展開している。

2018年9月に公表された厚生労働省の平成29年度国民健康・栄養調査によると、睡眠で休養が「あまりとれていない」または「まったくとれていない」と回答した人は3年連続して20%前後。つまり5人に1人が睡眠に関して何らかの問題を感じており、その割合は過去10年間で増加傾向にあるという。仕事やライフスタイルが原因の睡眠不足の場合、生活習慣の改善やいわゆる快眠グッズなどによる睡眠環境の改善で解消できることも多いが、睡眠の問題の中には病気(睡眠障害)によるものもある。

国立精神・神経医療研究センターの精神保健研究所(精神生理研究部)では、快眠のための取り組みに効果が見られない場合や不眠・日中の眠気が1ヶ月以上続く場合は何らかの睡眠障害の可能性もあるとして、オンラインで睡眠障害のセルフチェックができるサービスを公開している。

●「いますぐできる睡眠障害セルフチェック」
 (国立精神・神経医療研究センター:睡眠医療プラットフォーム)
 http://sleepmed.jp/platform/index.html

詳細診断の場合はID登録が必要だが、登録不要の簡易診断フォームも用意されている。また、このウェブサイトには睡眠習慣や睡眠障害に関する詳しい解説も掲載されている。睡眠問題が1ヶ月以上続いた場合、このサービスを活用してみてはいかがだろうか。

睡眠医療プラットフォームとは
(上記『睡眠医療プラットフォーム』サイトより抜粋)

国立精神・神経医療研究センターは全国の代表的な睡眠医療施設、大学、研究機関の専門家と共同して、睡眠健康度の診断サイトを作成しました。それが睡眠医療プラットフォーム(睡眠医療および睡眠研究用プラットフォーム Research Platform for Advanced Sleep Medicine; 略称PASM)です。

睡眠習慣・睡眠状態に関する幾つかの質問に答えていただくことで、睡眠障害の有無について簡易判定します。睡眠障害の疑いのある方には、ID登録をしていただいた後に詳細診断が可能なサイトをご案内します。診断結果はご覧の画面の他、PDF等で保存・印刷することも可能です。診療をご希望の場合には受診先に診断結果を持参していただければ大変役立つ資料になります。

【参考】
e-ヘルスネット「健やかな睡眠と休養」(厚生労働省)
 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart-summaries/k-01
国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 精神生理研究部
 http://labo.sleepmed.jp/

医師・専門家が監修「Aging Style」