森ビル「理想の都市」集大成、東京の“磁力”を引き上げるか
この選択は、後に思わぬ効果も生んだ。村田部長は仙石山森タワーについて「麻布台地区で再開発の機運を高める材料になった」と捉える。マンションが機能更新の“適齢期”を迎えた時、近くにそびえるタワーを「森ビルによる再開発の成果として好意的に受け止めていただけた」という。この地域が加わったことで、懸案だった東西道路の建設にも一気に弾みが付いた。
その上で、再開発計画の実現に最大の効果をもたらしたのが日本郵便の参画だ。「日本郵政グループ飯倉ビル」が区域に入り、要となるメインタワーの建設が可能になった。村田部長は「形状が変わるたびに最も良いものを思い描いてはきたが、これで満足できるプランを落とし込める形状になった。仙石山を含む虎ノ門・麻布台の街づくりがようやく完結する」と笑う。
(取材・堀田創平)
