謝長廷駐日代表=資料写真

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(東京 31日 中央社)日本滞在中に脳出血で倒れた台湾人女性とその家族が苦境に直面している。台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表(大使に相当)は30日、自身のフェイスブックでいきさつを明かし、この件に関心を持つよう各界に呼び掛けた。

謝氏によると、女性は海外商品の代理購入に従事しており、7月27日に池袋のショッピングセンターを訪れた際、突然発症した。代表処は女性が入院した直後から、通訳や家族との連絡などで支援を続けてきた。数度の手術やその他の治療で莫大な費用が必要となるが、女性は保険をかけていなかったという。

謝氏は、代表処は医療費の交渉などでサポートすることはできても、費用の立て替えに充てる予算はなく、募金も禁じられていると説明。金銭面での支援については、在日華僑や宗教団体などに協力を依頼したとしている。

一部の台湾メディアは女性の家族の話として、医療費は1000万台湾元(約3400万円)を上回っており、もし専用機で台湾に戻る場合にはさらに費用がかさむと報じている。

(楊明珠/編集:塚越西穂)