Windows 10のこれは便利! 離席したら自動でパソコンがロックされる方法

写真拡大 (全10枚)

パソコン作業中に席を外す場合は、ロック画面に切り替える。
これはパソコンを使う上での常識だし、企業のセキュリティルールで決められている場合もある。

Windows 10でパソコンをロックするには、
・手動でロック画面に切り替える
・設定されているスリープ時間で自動的にロック画面に切り替わる
以上の2つのケースが一般的だ。

しかし、忙しいとうっかりロックするのを忘れたり、スリープ時間を長めに設定していたりすると「パソコンがロックされてない!」なんてケースも発生してしまう。

そこでオススメしたいのが、Windows 10の標準機能である「動的ロック」だ。

この「動的ロック」は、
ユーザーがパソコンの前から離席すると、パソコンが自動的にそれを感知してロック画面に切り替えてくれる機能なのだ。

しかし動的ロックの存在を知らない人もまだまだ多いようだ。

そこで今回は、「動的ロック」の基本的な使い方をご紹介しよう。


■Windows 10の「動的ロック」のしくみとは?
なぜ離席をするとパソコンが自動的にロックされるのか?
不思議に感じる人も多いだろう。

Windows 10の動的ロックは、パソコンとスマートフォンをBluetoothでペアリングすることで、スマートフォンを発信機代わりに利用している。

ペアリング済みのスマートフォンを持ってユーザーがパソコンの前から離席し、Bluetooth電波が届かない距離まで離れると、約1分後には自動的にパソコンがロックされるのだ。


■「動的ロック」を使用する手順
それでは、ここからは動的ロックの実際に使用する手順をご紹介しよう。
なお、今回はパソコンとペアリングするスマートフォンにはiPhoneを利用した。

1.スマートフォンのBluetoothをオンにする
まずは、パソコンとペアリングするスマートフォンのBluetooth設定画面を開いてオンにして、そのまま待機する。




2.パソコンでペアリングの設定を行う
つづいて、パソコンの「設定」→「デバイス」→「Bluetoothとその他のデバイス」を開く。Bluetoothがオンになっているのを確認し、「Bluetoothまたはその他のデバイスを追加する」をクリックする。




3.「Bluetooth」をクリックする
表示された画面で、「Bluetooth」をクリックする。




4.表示されたスマホ名を選択する
Bluetoothをオンにしたスマートフォンがリストに表示されるので、これをクリックする。




5.PIN番号を確認して接続する
表示されたPIN番号がスマートフォンの画面に表示された番号と一致していることを確認して「接続」をクリックする。




6.スマートフォン側でペアリングを実行
スマートフォン側に表示された画面で「ペアリング」をタップする。




7.設定の完了を確認
パソコン側の画面に「デバイスの準備が整いました!」と表示されたら、ペアリングの設定は完了だ。





8.「動的ロック」をオンにする
スマートフォンとパソコンのペアリングが終わったら、
パソコンの「設定」→「アカウント」→「サインインオプション」を開く。
「動的ロック」の部分にある「その場にいないときにWindowsでデバイスを自動的にロックすることを許可する」にチェックを入れる。
これで設定はすべて完了だ。




9.パソコンから離れると自動ロックが作動
ペアリングしたスマートフォンを持ってパソコンから離れてみよう。
Bluetooth範囲外に出て約1分が経過すると、このように自動的にロック画面に切り替わる。また、スマホのBluetoothをオフにしても自動ロックがかかるようになっている。





パソコンをロックするには、手動やスリープ設定が基本だが、動的ロックを設定しておけば、うっかりロックを忘れても自動でロックされるので安心だ。

ただし、動的ロックが作動する条件は、あくまでもスマートフォンがBluetoothの範囲外に出るのが条件という点には留意して欲しい。
スマートフォンをその場に置いて離席したり、Bluetooth範囲内しか移動しなかったりする場合は、パソコンのロックはされないので、注意して欲しい。


執筆:しぶちん(ITライター)