さまざまな趣味と娯楽の奥深い世界をご紹介するTOKYO FMの番組「ピートのふしぎなガレージ」。8月10日(土)放送のテーマは「トマト」。今回は、園芸家の深町貴子さんに「家庭でのトマト栽培」について教えていただきました。
(TOKYO FM「ピートのふしぎなガレージ」2019年8月10日(土)放送より)

色とりどりのミニトマト



── 家庭菜園でトマトを育てるにはどうしたら?

特別なことは何もありません。トマトの種、もしくは苗があって、あとは育てる愛情があれば何とかなります。1つだけ特別なものがあるとすれば、太陽の光ですね。お日さまさえあれば大丈夫です。ベランダのプランターでも、ミニトマト、マイクロミニトマト、中玉トマト、大玉トマト等々、何でも育てられます。

一般的には今がトマトの収穫期ですが、実はこれから苗を植えると、とても美味しいトマトを育てることができます。秋トマトとも言われますが、実はトマトは生まれ故郷がアンデスの高原地帯なので、太陽の光は好きでも暑さが苦手で、涼しいところが好きなんです。

── トマトは夏というイメージだったのでかなり意外です

春から育てたトマトが、この時期に突然、花が咲かなくなったり、花がポロポロと落ちたりすることがあります。その原因は気温が高すぎるから。適温が25℃くらいで、30℃を超えると花粉が生きていないので、実がならないんです。でも今、苗を植え付ければ、花が咲くのは9月頃。お盆を過ぎれば日中は暑くても夜には気温が下がるので、トマトの実がちゃんとなります。

秋トマトは甘くて、皮も柔らかくて、夏よりも美味しいです。昔の日本の夏は、もうちょっと涼しかったのでトマトは夏というイメージがありますが、今は気候が変わってきているので、トマトやナスやキュウリは春と秋に収穫する二期作が増えています。

── 育てやすい品種はありますか?

オススメはミニトマトから中玉トマト。大玉は収穫するまで時間がかかりますが、ミニトマトや中玉でしたら実が赤くなるまでの期間が短いので、年内にたくさん収穫できます。8月に苗を植え付ければ、収穫が始まるのが9月末くらい。1株のミニトマトから獲れる実は150〜200個ほどで、春から冬のクリスマス頃まで長く獲ると、家庭菜園でもトン単位で収穫できることもあります。

プランターは25〜30cmの深さのものを使って、25cm角の広さに1株ずつ植えてください。ミニトマトの草丈は環境が良ければどんどん伸びて10mになったりします。家庭でも2〜3mにはなるでしょう。そこで下から順番に実がなってきたら、収穫したところから下の葉をはずし、残った茎をクルクルと巻き取っていくのがコツです。

TOKYO FMの「ピートのふしぎなガレージ」は、《サーフィン》《俳句》《ラジコン》《釣り》《バーベキュー》などなど、さまざまな趣味と娯楽の奥深い世界をご紹介している番組。案内役は、街のはずれの洋館に住む宇宙人(!)の博士。彼のガレージをたまたま訪れた今どきの若者・シンイチと、その飼い猫のピートを時空を超える「便利カー」に乗せて、専門家による最新情報や、歴史に残るシーンを紹介します。

あなたの知的好奇心をくすぐる「ピートのふしぎなガレージ」。次回8月17日(土)放送のテーマは「クラゲ」。お聴き逃しなく!


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聴取期限 2019年8月18日(日) AM 4:59 まで

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<番組概要>
番組名:ピートのふしぎなガレージ
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国37局ネット
放送日時:TOKYO FMは毎週土曜17:00〜17:50(JFN各局の放送時間は番組Webサイトでご確認ください)
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/garage