赤ワインと白ワインの基本的な違いは説明できるようにしておきましょう

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―[30代が知らないと恥ずかしい! 今さら聞けないお酒のキホン]―
― 第60回 ―

 ワインと言えば、赤と白が基本です。白が透明で赤は赤いので、見た目で間違えることはありません。味わいも、白がさっぱり、赤が濃いのが基本です。レストランやバーでは、もちろん両方置いていますが、銘柄はともかく色は自分で選ぶ必要があります。

 そんな時、格好を付けて「俺は赤しか飲まないんだよね」などと注文し、一緒にいる女性や部下から「赤と白の違いってなんですか?」と聞かれ、答えられないのは悶絶するくらい恥ずかしいものです。今回は、赤ワインと白ワインの基本についてご紹介します。

◆そもそも製法が異なる赤ワインと白ワイン

 まず、赤ワインと白ワインでは製法が異なります。ワインは原料であるブドウを発酵させますが、発酵させるタイミングが違うのです。白ワインは、ブドウを破砕し、圧搾して種や皮、果肉を取り除き、採取された果汁を発酵させます。一方、赤ワインは破砕したら、皮付きのまま、果肉や種はもちろん、場合によっては果梗(枝や茎)も一緒に発酵させ、その後圧搾します。そのため、赤ワインの色や渋みのあるタンニンが抽出されるのです。

 利用されるブドウも異なります。ワインは、ブドウの品種によって大きく味が左右されます。醸造酒なので、原料の特徴がダイレクトに味に関わってくるのです。基本的に赤ワインは黒ブドウ、白ワインは白ブドウから作られます。「赤ブドウ」とは呼ばないので注意してください。

 黒ブドウの代表としては、ピノ・ノワールやカベルネ・ソーヴィニヨン、メルローなどが有名です。白ブドウはシャルドネやソーヴィニヨン・ブラン、リースリングなどが有名です。

◆ロゼワインはどうやって作るのか?

 黒ブドウを白ワインの製法で作るロゼワインというものもあります。薄い赤〜ピンク色をしたワインで、幅広い料理に合うので人気があります。時々、赤の安物と勘違いしている人がいるのですが、まったく間違いなので注意しましょう。

 決して、赤ワインと白ワインを混ぜたものではありません。ただし、一部のシャンパンなどで色づけとして赤ワインを利用しているものもあります。

 白ブドウを使って赤ワインの製法で作ると、オレンジワインになります。白ブドウを破砕して、そのまま発酵させ、ワインだけを取り出すのです。白ブドウには黒ブドウのような色素が含まれていないので赤くはなりませんが、オレンジ系の色素が出ます。

 飲むチャンスは少ないかも知れませんが、色つながりで紹介すると、「ヴァン・ジョーヌ」=黄ワインというものがあります。フランスのジュラ地方で作られている白ワインの一種です。白ワインの製法で発酵させたあと、長期間澱引きしないで樽熟成させることで、黄色いワインができます。

 ポルトガル発の「ヴィーニョ・ヴェルデ」=緑ワインというものもあります。「ヴェルデ(緑)」は色を表しているのではなく、完熟していないブドウで作った白ワイン、という意味です。とは言え、フレッシュなブドウを使うので、ワインは緑がかっていることがあり、その名の通り、という銘柄もあります。

 以上が、ワインの色の違いの基本です。ワイナリーによって、品質を向上するために様々な取り組みをしており、すべてが今回紹介した製法に沿っているとは限りません。そんなイレギュラーな製法で作られたワインを飲むのも楽しい経験です。

 今夜の夕食では、ワインも一緒に楽しんではいかがでしょうか。最初はさっぱりした白から始まり、メインディッシュには赤合わせて、美味しい組み合わせを探求してみましょう。

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【柳谷智宣】
お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2年前に海底熟成ウイスキーを扱う「トゥールビヨン」を立ち上げ、現在販売中