スウェーデンのボルボ・カーズも出展を見送った。欧州、北米、中国で開催するモーターショー以外に出展しないことを14年に表明しており、東京モーターショーは13年開催を最後に正式出展はしていない。今後も東京開催以外のモーターショーを含め出展を継続していくかは未定。費用対効果は低いと見て訴求手段を別の方法に切り替える方針だ。

 BMWも参加を見送る方向だが出展を継続するメーカーもある。仏ルノーは出展。日本法人ルノー・ジャポン(横浜市西区)は国内に約70店の店舗網を構えるが、ほかの輸入車と比べ規模は小さい。このため「車を見るという目的を持った数十万人の来場者にルノーの車を見てもらえる」(広報)とモーターショーを好機ととらえる。

 国内輸入車販売トップのメルセデス・ベンツも出展を決めた。車を売らないショールームの展開などモーターショー以外のプロモーションにも力を入れるが、引き続き東京モーターショーはコンセプトモデルや新車発表が効果的にできる場として重視する姿勢だ。

 JAIAの上野理事長は「独のフランクフルトモーターショーに国産メーカーが出展していないのは新しいことではない。出展料の世界的な高騰は参加の阻害要因になっていくのではないか」とも指摘する。

 日本市場の先細り傾向を映すように来場数も伸び悩んでいる。東京モーターショーの勢いの衰えはかねてより指摘されていたが、デジタル化など訴求手段の多様化が市場動向とは別の潮流としてモーターショーのあり方に影響を与えているようだ。