「年下の上司」には敬語orタメ口?

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外資ゆるふわOL(希望)のぱぴこです。

新しい職場に配属されたら「上司が年下だった!」となると、若干の気まずさを覚える人も多いのではないでしょうか。

私は「年下の上司」と仕事をしたことはありませんが、「年下の先輩」という立場の人にはよく会いました。

なぜなら、私の所属業界は理系最前線的な職種なこともあり、「自分より年下だけど自分より詳しい」なんて人はよく存在するからです。

とはいえ、新卒時代や20代であれば「気にしない」一点突破だったものの、自分自身もそこそこ年をくってくると「年下の上司」に「お前その年でこれもできないの?」と思われたらどうしよう! という恐怖心が生まれます。

そんなちょっぴり接し方を考えてしまう「年下の上司」に対するコミュニケーションの方法や考え方を今回は取り上げます。

■年下の上司はやりづらいもの?

マイナビウーマンが実施した「上司が年下」というテーマのアンケートを見てみましょう。

◇年下上司は「やりづらい」人が過半数

Q.上司が年下だとやりづらいと思いますか? 自分の気持ちに当てはまるほうをお選びください。

・思う(55.4%)
・思わない(44.6%)
※有効回答数395件

年下の上司を「やりづらい」と思う人は半数を超えています。

◇年下上司がいた経験のある女性は4人にひとり

Q.上司が年下だった経験はありますか?

・ある(26.1%)
・ない(73.9%)
※有効回答数395件

過半数が「やりづらい」と感じても、実際に「年下上司」を経験したことがある人は約25%とあまり一般的ではないようです。

◇年下上司へは「敬語」を使う人が約9割

Q.年下上司へは敬語を使っていますか? 当てはまるほうをお選びください。


・敬語(85.4%)
・タメ口(14.6%)
※有効回答数103件(年下上司がいた経験のある女性)

また、実際に年下上司を持ったことがある人に聞いた結果、年下上司に対しても「敬語を使っている」と答える人がほとんどです。

■「年下の上司」側も苦悩するコミュニケーション方法

「年下の上司」という立場はプレッシャーも強く、「どのようにコミュニケーションを取ればいいのか?」は悩みの種になります。

私の友人で、30代半ばで40代〜50代のミドルな方々を部下に持つことになった男性がいますが、非常に神経を使うと言っていました。

理由は、ポジションとしては「上司」ではあるものの、業界経験や顧客とのリレーションなどの面で「劣る」部分もあるからです。

上司になったからと、部下に対して命令口調でえらそうにするわけではありませんが、立場上「依頼」はもちろん「評価」などをする必要があります。

しかし、年上の部下が持つ経験を共有して力になってもらえるような「絶妙な塩梅」のコミュニケーションを取らなくてはいけません。

下手に出るコミュニケーションばかりを取る人間に人はついてきません。

そのバランスは非常に難しく、出世頭に見える「年下の上司」が悩むポイントといえます。

年齢の差も、3歳程度であれば誤差ですが、上記の例のように10歳も20歳もちがうとなると気の使い方がまったく異なりますし、チーム内にひとりだけなのか、全員なのかという分布によっても「年上の部下」という存在の重さが変わります。

■年下の上司とうまく接するコツ

上述のように、年下の上司は年下の上司で「年上の部下」という存在に悩むことがあると考えると、苦手意識や気まずさが少し緩和されるのではないでしょうか。

アンケートで多くの人が年齢にかかわらず「敬語を使う」という回答を寄せていますが、これは年齢や役職にかかわらず、社会人として会社で人と接する場合は当たり前ともいえます。

もともと友だちや知り合いでもない限り、「敬語」を使うのは普通のことです。

もしも上司との関係が良好ならば、徐々にくだけたコミュニケーションを織り交ぜて距離を縮めればよいですし、「いまいちだなぁ」と思うのであれば、オフィシャルな態度で接すればいいです。

過剰に「年齢の上下」を気にして仕事をすると生産性が下がりますし、上司だから、部下だからと役割を固定するのはチームのためになりません。

上司は絶対的な「神」ではないので、年齢的な部分での経験や知見を活かせる部分については、関係性を考えながらもアドバイスするなどで貢献できることはあります。

過度に年齢によって壁をつくらないで「役割を理解している」という態度を示すことが、結果として年下の上司ともうまく接するポイントになります。

■必要以上に「年齢」を気にすると、全員息苦しくなる

「ちょっとした会話から年齢差がわかった瞬間に気まずくなり、今まで通りの仕事ができない」なんて状況を考えると、心が重くなります。

「年上だから」「年下だから」をお互いに過度に気にしても、生まれるのは「気まずさ」だけで、生産的ではありません。

身も蓋もない言い方をするならば「気にしない」のが一番ですし、気になるならいっそ「どう振る舞えばいいか悩む」と打ち明けてしまうという最終手段もあります。

不満を押し殺して我慢するとそれがストレスになり、大きな問題でなかったことが「辞めたくなるほどのストレス」になる可能性があるからです。

ビジネス現場のパブリックコミュニケーションとしての「敬語」でまずはかかわる。人となりがわかってきたらフランクな接し方に切り替える。

この順序は年下の上司や年上の後輩といった関係性に限りません。

過度に「年齢」にとらわれず、自分自身がやれることと、相手の職位に求めることを素直に捉えることが重要です。

(ぱぴこ)

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※画像はイメージです

※マイナビウーマン調べ
調査日時:2019年4月23日〜4月24日
調査人数:395人(22〜34歳の働く女性)