個人向けで世の中に衝撃を
 今後はより世の中にインパクトが与えられるBtoBtoC事業の拡大を狙う。すでにKDDIと提携し、同社のホームIoT(モノのインターネット)サービス「auHOME」で個人向け睡眠モニタリングサービスを提供している。マットレスの下に敷くセンサーで体の動きや心拍、呼吸を計測し、それを基に睡眠状態を可視化する。その上でよりよく眠るためのアドバイスを行う。今秋には部屋の照明などとも連携し、最適な睡眠環境をつくるサービスも始める。

 ほかにも東京電力グループや東急不動産などと協業関係を築いており、ホームIoT分野の顧客拡大を図っていく。70社に導入した実績やそれによって得た知見を武器にさらに協業先を増やす考えだ。

 もちろんBtoBtoCによるサービスの利用を広げる上ではデータの蓄積と分析を繰り返し、精度を高めることが欠かせない。そしてその積み重ねの先には「良質な睡眠の促進」に留まらない、新たな価値の提供を構想する。小林社長は「中長期的には個人の目標に対して睡眠を選べる環境を作りたい。翌日のゴルフで最高のパフォーマンスを出すための睡眠や翌日14時のプレゼンにピークタイムを持って行く睡眠など眠り分けを提案できれば」と見据える。

連載・睡眠の値段
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