香取慎吾

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 元SMAPの香取慎吾が主演する映画「凪待ち」が6月28日から公開されている。

 同映画は「孤狼の血」の白石和彌監督と香取が初タッグを組んだ作品で、人生につまずき落ちぶれた男の喪失と再生を描く。

 「香取がこれまで演じたことのない、とんでもないクズ男の役で新境地を開拓した。関係者からの評価は高く、『映画賞を狙える』との声も。公開館数は85館と小規模だが、どのぐらい集客できるか注目された」(映画業界関係者)

 6月29日〜30日の国内映画ランキング(全国週末興行成績・興行通信社提供)が発表されたが、「凪待ち」はトップ10圏外となった。

 香取の出演作では、同じ元SMAPの稲垣吾郎、草なぎ剛も出演したオムニバス映画「クソ野郎と美しき世界」(昨年4月公開)が、公開館数が87館だったにもかかわらず、同ランキングで初登場8位に入っていた。

 どうやら今回は集客に苦戦しているようだが、それは作品の内容だけが要因ではないようだ。

 「通常、香取クラスの俳優の出演作なら、民放キー局の情報番組などでインタビューがあったり、映画のコーナーで紹介したりされるはず。しかし、いまだに民放キー局は相変わらずジャニーズ事務所に忖度して、極力、元SMAPの3人を扱うことを控えている。そのため、『凪待ち』は全くテレビでの番宣ができなかった」(芸能記者)

 しかし、地方では徐々に事情が変わってきているようだ。

 「新潟ではフジテレビ系の局の開局50周年記念特番に出演。福岡ではTBSの系列局での“街ブラ”番組に出演。『凪待ち』ではロケ地の宮城・石巻や塩釜でキャンペーンを行い、地元のテレビ各局は大々的に扱っている」(テレビ局関係者)

 ジャニーズの“圧力”はもはや地方には及ばないようだ。