長年にわたりブンデスリーガにて指揮をとってきたブルーノ・ラバディア氏だが、しかしながら2019/20シーズンではブンデスにてその姿を目にすることはできない。昨季ヴォルフスブルクにて有終の美を飾ったベテラン指揮官が、kickerとのインタビューにてその胸中を語った。

「これまでの監督人生において、私はありとあらゆる経験をしてきた。上位争いを演じたこともあるし、残留争いからチームを救ったこともある。そしてチームを立て直して再び上位返り咲きへと導いたこともね」と胸を張ったラバディア氏。

その自信へとつながった1つの要因は、昨季まで指揮をとったVfLヴォルフスブルクでの経験にある。「有終の美を飾る」ことができたことは、「サッカーの世界では決して当たり前のことなんかではない」ものであり、「素晴らしい選手たち」との取り組みを喜びをもって思い返しつつも、退団は「正しい」時期でもあったとの見方を示した。

特にヴォルフスブルク時代では就任直後には困難を極めていたことを明かしており、「あそこでの残留争いは、私のなかでも最も困難なタスクだったといえるだろうね。ハンブルクよりも厄介だった」と述べ、「就任から二日目に、あるベテラン選手が私の下にきて、「監督、正直にいいます。自分たちが残留できるなんて思えないんです」と口にしていたんだ」とのこと。「それでも残留を果たしたことが契機になった」ことで、昨季にヴォルフスブルクは一転して、欧州リーグの舞台へと復帰している。