G20軽井沢会合の展示会、注目集めたベンチャーの商品とは
JR軽井沢駅前のショッピングセンター駐車場の仮設展示会場で「G20イノベーション展」が開催された。出展は約80社・団体。石油由来プラスチックの代替素材の展示が目立った。特に出品数が多かったのがベンチャーのTBM(東京都中央区)だ。植物を育てるポット、食器、傘などテーブルに並んだ商品すべての主成分が石灰石だ。同社は石灰石と石油系樹脂を混ぜて成形する技術を持つ。石油由来プラの削減につながるため採用企業が増え、用途が広がっている。
三菱ケミカルホールディングスの奥村淳サーキュラーエコノミーグループマネージャーも「関心のある方からの引き合いが多い」と手応えを語る。同社は生分解性素材を使ったカップやストローを展示した。隣ではカネカが海でも分解する海洋生分解性素材を紹介。実際に分解されていく課程が分かる工夫もした。G20会合で政府は生分解性素材製のカップ、ボールペン、IDフォルダーを海外の閣僚に配布し、日本の技術力を実感してもらった。
木製ストローを体験できるブースもあった。このストローはアキュラホーム(東京都新宿区)が量産に成功した。今回、G20の文字を印字した木製ストローをプレスルームにも提供した。紙製よりも丈夫で違和感なく使え、実際に果物ジュースを飲んだ男性は「飲みやすい」と語った。
会場ではリサイクルの訴求も多かった。セブン&アイ・ホールディングスはペットボトル回収機を実演していた。飲み終わったペットボトルを投入すると、あっという間につぶして収納する。ペットボトルは圧縮することで運搬しやすくなり、リサイクルにつながる。
回収機はグループのコンビニ、スーパーの店頭に759台があり、18年度は3億本をリサイクルした。サステナビリティ推進部の尾崎一夫オフィサーは「動画を撮影する外国の方が多い」と反響を語る。回収に協力すると買い物で利用できるポイントを付与し、リサイクルへの動機付けをしている取り組みにも外国人が興味を示すという。回収機は、廃棄物回収の制度が未整備で廃プラの海への流出が多い途上国などで参考になりそうだ。
