テスラはスタイリッシュな電気自動車を製造・販売していますが、いずれもセダンタイプばかり。ピックアップトラックを販売する予定があるとイーロン・マスクCEOが2017年に発言していますが、その進捗については発表されていません。発明家でYouTuberのシモーネ・ギールツさんは「テスラのピックアップトラックが待ちきれない!」と業を煮やしてチームを組み、自分たちの手でテスラ モデル3をベースにしたピックアップトラック「TRUCKLA」を作り上げてしまいました。

YouTuber Simone Giertz transformed a Tesla Model 3 into a pickup truck - The Verge

https://www.theverge.com/2019/6/18/18682633/simone-giertz-tesla-model-3-pickup-truck-youtube-diy

ギールツさんは完成した「TRUCKLA」のテレビCM風のムービーも作成しました。

TRUCKLA: The world's first Tesla pickup truck - YouTube

TRUCKLAは前部は通常のモデル3ですが、後部は開放型の荷台です。



荷台を活用すれば、木材を切断するなどのDIY作業も可能です。



コンセント差込口も搭載されているので……



電動工具類に給電もできます。

TRUCKLAは全国どこでも購入不可能です。



ギールツさんは何の役にも立たないガジェットの発明家として有名です。以下のムービーを見ると、ギールツさんの作った「朝食用意マシン」や「洗髪ロボット」がどんなものなのかがわかります。

The Breakfast Machine - YouTube

I built a hair washing robot - YouTube

そんなギールツさんがモデル3とピックアップトラックを合体させるというプロジェクトを発足します。ギールツさんは設計や計画に1年を費やした後、自動車修理アーティストのマルコス・ラミレスさん、テスラ修理のスペシャリストのリチャード・ブノワさん、ドイツのDIY発明家のローラ・ケンプさんとスペシャルチームを結成しました。以下の画像がスペシャルチームの面々で、左から順にブノワさん、ケンプさん、ギールツさん、ラミレスさん。



ブノワさんはかつて、浸水してスクラップと化していたテスラ・モデルSを独力でリストアしたことがあります。

テスラのモデルSをスクラップ状態から独力でレストア - GIGAZINE



実際にどのようにモデル3を「TRUCKLA」へと改装したのかは、以下のムービーで一部始終が明かされています。

I TURNED MY TESLA INTO A PICKUP TRUCK - YouTube

まずはテスラ モデル3をバラバラにするところからスタート。まずは後部座席側の取り外せるパーツを全て運び出します。



ルーフ後部のガラスを引っぺがして……



後部ルーフやリアピラー、バックドアなどを切断。



トランクと後部座席だった部分は荷台に。荷台の床面に板を張り付けます。



ロールバーが多数取り付けられました。



運転席後部に接する鳥居部分はGMC キャニオンのものを取り付けています。



全ての改造が完了し、運ばれてきたTRUCKLAを両手を挙げて迎えるギールツさん。



ギールツさんは「私は電気自動車が好きなのと同時に、ピックアップトラックも好きなんです。このTRUCKLAは私の望み通りの車で、夢の車です」とコメントしています。