上場以来、株価は右肩上がり(画像は「カオナビ」のホームページ)

写真拡大 (全2枚)

元号が「令和」に変わって、ちまたでお祭りムードが漂う一方で、世界情勢は米中貿易戦争が長期化の様相に。日本株は、輸出企業を中心に大型株が米中の動向に左右される展開。一方、外国為替市場は米中のニュースによって乱高下はするものの、比較的落ち着いており、レンジ内での動きにとどまっている。

このような相場環境の中で、今回は最近最もアツイといってもよい、サブスクリプション銘柄の「カオナビ」を選んだ。

「サブスク」銘柄は外部環境の変化や景気変動に強い!

【カオナビ(4435)】5月31日現在、購入を検討中。年初来高値(2019年5月28日)  9390円年初来安値(2019年3月15日)  3290円5月31日終値            7180円

サブスクリプション銘柄が、外部環境の変化や景気変動に強いのは、そのビジネスモデルにある。 

サブスクリプションとは、顧客がサービスや商品の利用期間に応じて料金を支払う方式のことで、代表的なのがAmazonのAmazonプライムやdropboxなどがあげられる。商品やサービスを提供する企業側は、利用者がいる限り継続的に売り上げを立てることができるため、景気変動リスクを受けにくいのが特徴だ。

また、ソフトウェアやクラウドなどを活用する場合、商品・サービスをつくってしまえば、イメージとしてはコピー&ペーストで済んでしまうので、顧客が増えれば増えるほど利益率が高くなる点にも注目したい。

カオナビは働き方改革銘柄でもある。カオナビは、顔写真を使った企業向け人材管理システムをクラウドで提供している。今までは、ExcelやWordなどで管理していた人材の評価や管理をクラウド上で一元管理できる。国が進める「働き方改革」にも、ひと役買っている銘柄でもあり、期待できそうだ。

リクルートホールディングスの持ち分法適用関連会社でもある。

株価は上場来高値を更新中!

                       

株価に目を向けると、2019年3月の上場以来ほぼ一直線に株価は上昇しており、バリュエーション(企業価値と比べて、株価が相対的に割安か割高かを判断すること)は非常に割高であるが、それでも買われる状況が続いている。

2019年3月期は赤字ながらも、その成長性に投資家は期待。5月27日には時価総額500憶円を突破した。

また、米中貿易戦争による先行き不透明感が漂う影響から、株式指数や外部環境の影響を受けやすい大型株や輸出企業を避け、内需株でサブスクリプション銘柄の成長企業である「カオナビ」が受け皿となって買われているという見方もあるようだ。

こうした理由から、カオナビの購入を検討したい。ただ、現在はバリュエーションでは説明できないレベルの株価となってしまっているため、様子見を続けていく。

また、上場して間もないということもあり1単元の購入金額が大きくなってしまっていることも購入を見送った理由の一つ。株式分割や、押し目(株価が下落して底値を模索する局面)買いのタイミングなどがくれば相場の状況を見ながら「買い」に出たいと考えている。

【株式取引ルール】・月200万円を上限に最低1銘柄(企業)を選ぶ、バーチャル投資です。・投資対象は、新興市場を含む上場企業の現物取引です。・1年間のトータルで損益を競います。
プロフィール國學院大學 KISHU経済学部3年。大学の投資サークルKISHU代表。投資は、FX投資歴が約3年。株式投資歴は1年半ほど。株式は長期投資がメイン。「同世代、次世代の後輩たちに投資を広め、少子化で厳しくなる世代だからこそ投資の素晴らしさを伝えたい。投資が身近な存在である社会にしたい!」と思っている。「温かい目で見守っていただけると幸いです」Twitter:@KISHU_KGU