6月1日(土)公開の映画『誰もがそれを知っている』。この度、アスガー・ファルハディ監督についてペネロペ・クルス、ハビエル・バルデムらキャストが語る特別映像が到着した。

(C)2018 MEMENTO FILMS PRODUCTION - MORENA FILMS SL - LUCKY RED - FRANCE 3 CINÉMA - UNTITLED FILMS A.I.E.

本作の撮影が行われたのは、マドリッドの北50kmほどの場所にある15世紀の美しい宗教建築で知られるトレラグーナという村。のどかな葡萄畑や石畳の通り、かつて盛えた時代を感じさせる豪邸といった、スペインの田舎らしい情緒溢れる情景の中を、ファルハディ監督がカメラを抱え撮影していくシーンから映像が始まる。

ペネロペ・クルスは、「要求が多い監督だけど人との接し方が上手なの。だから彼に全力を尽くしたくなる。いつも具体的な例を出して意欲をかき立ててくれる。彼がドアを開けて目的地まで導いてくれる感覚よ。」と、監督の人柄が可能にする、言語を超えた映画づくりの協同作業について語る。たしかに、自然体ながら真剣に役柄について話し合っている映像から、2人の間の信頼関係がこちらにも伝わってくる。

一方で、葡萄農園を経営する幼馴染パコを演じたハビエル・バルデムは「シリアスな映画だけど現場は笑いにあふれてた。すごく楽しかったよ。監督には笑わされたよ。ユーモアのセンスが抜群でね。言語が違うから通訳を介して話してたけど、言葉の壁を感じないほどさ。」と、母国イランを離れてオール・スペインロケに挑んだ監督と、言語の壁を感じないほど打ち解け、笑いの絶えない現場だったと振り返る。「僕たちは互いに理解し合えた。彼は何度も爆笑を誘って、今も顔を見ると吹き出しちゃうくらいだ。」と、監督がラテン圏の陽気なキャストたちにも引けを取らないユーモアの持ち主であることを明かす。

アスガー・ファルハディ監督

前作『セールスマン』が見事外国語映画賞を獲得した2017年のアカデミー賞では、トランプ政権がイランを含むイスラム諸国からの入国制限命令を出したことに抗議して授賞式をボイコットしたことも大きく報じられたり、作風が緻密かつシリアスであることから、真面目で固いイメージが持たれがちなファルハディ監督。だが、実際の人物像はハビエルが語るように、ユーモラスな一面を持っているよう。今回は15年越しの念願の企画の実現とあって、憧れの国スペインでの撮影をキャストやスタッフたちと心から楽しんだようだ。

映像には、教会の前の広場で親戚一同が集まる結婚式のシーンで、ペネロペが膝を叩いて大笑いしている姿や、パーティ会場でハビエルがノリノリでフラメンコ風のダンスを披露する姿、監督をキャストとスタッフが囲んで楽しそうに談笑する姿、特殊な撮影機材を身につけた監督がおどけて周囲の笑いをとる姿などオフショットの数々も収められている。

映画『誰もがそれを知っている』は6月1日(土)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開

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