中南米メディアが名を挙げた、(左から)植田(セルクル・ブルージュ)、中山(ズウォーレ)、伊藤(ハンブルク)、板倉(フローニンヘン)。 (C) Getty Images

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 先週、6月14日からブラジルで開幕するコパ・アメリカに挑む日本代表メンバー23名が発表された。

 U-20ワールドカップへの出場を回避した久保建英、大迫敬介、安部裕葵らに加え、冨安健洋、中山雄太などの東京五輪世代を中心に、岡崎慎司や川島永嗣のベテラン勢、また森保ジャパンの中軸を担う中島翔哉、柴崎岳らが名を連ねている。

 この発表に伴い、中南米メディア『UNIVISION DEPORTES』は「コパ・アメリカの招待国のひとつ、日本代表はブラジルに“Bチーム”を送り込むようだ」と選考に対して辛口だった。

「森保一監督は、コパ・アメリカを、来年に控えた東京五輪で金メダルを獲得するための準備の場とすると表明した。なんと、23人のメンバーのうち17名がその五輪世代以下である。

 ロシア・ワールドカップのメンバーであった岡崎慎司、川島永嗣、柴崎岳ら以外はフレッシュなメンバーで、いわば“Bチーム”となった。日本のマスコミはこの大会にクラブからの派遣義務がないため、人選に苦心したと報じている」

 同メディアはそう評しながらも、やはり久保建英の存在は目を引いたようだ。

「サプライズは、17歳の選手の選出だろう。日本のメッシと呼ばれるタケフサ・クボには、欧州スカウトの熱視線が寄せられている。日本サッカー協会は、コパ・アメリカを、若く優秀な日本の選手たちを紹介する場になると考えているようである」

 そして、現在欧州のクラブでプレーしている、板倉滉、伊藤達哉、中山雄太、植田直通を注目すべき選手と紹介し、こう締めくくっている。

「東京五輪で金メダルを取るための選考が、ブラジルでどのような結果を生むのか。日本のBチームの奮闘が期待される」

 日本代表は6月17日にチリ、20日にウルグアイ、24日にエクアドルと対戦する。若手主体の森保ジャパンは、中南米メディアを驚かせるようなプレーを見せられるだろうか。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部