「ほおずき」と言えば鮮やかなオレンジの色で、音を鳴らす懐かしい遊びを思い出す方もいらっしゃるかもしれませんが、実は食用のものがあることはご存知でしょうか。その食用ほおずきを使った世界初の飲み物が評判だというのですが、いったい何で、どんな味なのでしょうか。5月13日放送『多田しげおの気分爽快!!〜朝からP・O・N』では、三重県紀北町にあり農産物の加工を行っている株式会社デアルケの代表取締役・岩本修さんにパーソナリティーの多田しげおが電話でお話を伺いました。

ほおずきってどんな味?

デアルケさんでは、トマトジュースやジャムなどさまざまな加工品を作っていますが、そもそもほおずきの実は、どんな味なのでしょうか。

岩本さんは、「フルーツほおずきはあまりご存知ない方のほうが多いぐらいですが、糖度が14〜18度ぐらいで、いちごよりも甘い果実です」と説明しました。

オレンジ色でカサカサした見た目からはあまり甘さが感じられませんが、実は観賞用と食用で品種が異なるそうです。

食用は美容などに良いスーパーフードとして海外では知られているそうですが、観賞用はむしろ食べると毒なのだとか。まったく真逆ですね。
 

岩本さんは、そんなほおずきを何に加工して販売しているかというと、ワインなんです。

ほおずきで作ったワインというのは世界で唯一なのですが、どうやって思いついたのでしょうか。

岩本さんがほおずきを作っていた時、サントリーワインインターナショナル株式会社の方と知り合いだったため、たまたま「一緒にワインを作ってみようか」という話になり、2年前からサントリーさんの協力を得て、作ってきたそうです。

多田「日本ではワインどころか、食用のほおずきさえ作ってるところはあまりないでしょ?」

岩本さん「高級な料亭やフレンチではわりと使われるんですけど、おそらく10人に1人が食べたことがあるどころか、知っているぐらいのレベルですね」

私は縁がないため、まったく知りませんでした…。
 

気になるお味は?

では、ワインで肝心な香りや味はどんなものなのでしょうか。

岩本さんは「食用ほおずきの良い部分がしっかりと出て、ほおずきは甘いというのもあるんですけど、香りが特徴的で、すごく芳醇な香りがするので、そこがしっかりとワインに出て、濃縮した良い部分だけが採れたような感じになってますね」と説明しました。

ほおずき自体を食べたことがないので想像ができないのですが、他の食品に例えるとマンゴーを挙げる方もいるそうですが、人によってまちまちであるため、なかなか例えられないそうです。

ほおずきの甘みはアルコールによりなくなるそうですが、若干甘くしていて、ほおずきの酸味と奥にある苦味で、普通のワインよりは香りが強いそうです。

このワインは、5月中旬からから発送する予定で、季節はこれからといったところです。

そこで気になるお値段なのですが、720mlのボトルで8,980円。今やスーパーでもお手頃な値段で売られているワインが多い中、なかなかのお値段です。

ただ、高級ぶどうで有名なシャインマスカットは1キロ2,000円のところ、食用ほおずきは5,000〜6,000円ですので、食用ほおずき自体が高価なことがわかります。

何と言っても香りが芳醇で世界唯一のワイン。一度味わってみたいものです。
(岡本)
 

多田しげおの気分爽快!!〜朝からP・O・N
2019年05月13日08時16分〜抜粋(Radikoタイムフリー)