メルボルン・ビクトリーMF本田【写真:Getty Images】

写真拡大

広島戦に来日予定の本田、マスカット監督は“本田フィーバー”を予測

 メルボルン・ビクトリーのMF本田圭佑は12日にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ第2節でサンフレッチェ広島との対戦を控えており、日本凱旋が注目されている。

 ケビン・マスカット監督は、本田獲得について日本勢との対決が後押しになったことを明かしている。オーストラリア紙「ヘラルド・サン」が報じている。

 メルボルン・Vは5日、グループステージ第1節で大邸FC(韓国)と対戦し、1-3と敗戦。先発フル出場の本田はこの一戦がACLのデビュー戦となったが、ほろ苦い初陣となった。そして、12日に控える第2節広島戦にも帯同予定だが、本田にとっては12年ぶりにクラブチームの一員として日本に凱旋することになる。

 記事では「指揮官は本田凱旋の狂乱状態に何人かの選手は衝撃を受けることになることを明言」と綴り、マスカット監督が広島戦で“本田フィーバー”が沸き起こることを予測するコメントを紹介している。

「この一戦は、ケイスケの周りで狂乱状態を拡大させることになるだろう。我々が日本に渡る時、彼がサッカー選手として、そして人として、13〜14年以上に及びどれほどの影響を母国に与えてきたのかを本当の意味で思い知ることになるはずだ。選手全員が彼に向けられている注目度、そしてリスペクトのレベルを把握しているわけではないからね」

「我々は契約する前の時点で日本との対戦についてもよく話をした」

 そして、日本勢との対決が「本田が、より年収の高いオファーを拒み、ビクトリーに加入する決断に至った大きな理由」と指摘し、マスカット監督は本田獲得の後押しになったことを断言している。

「彼は12年間、日本のクラブと試合をしていないが、欧州でプレーしている間でも、日本代表チームで地位を確立してきた。このACLでは日本と対戦する可能性が高かったこともあり、我々は契約する前の時点で日本との対戦についてよく話をした。そして、それが彼に向けたアピールの機会となったことに疑いの余地はない。ACLで我々に多くの注目が寄せられる素晴らしい機会を得たことにワクワクしている」

 本田にとっては2007年の名古屋グランパス時代以来となるJクラブとの対決になるが、初戦を落としているだけに、負けられない戦いであることも確かだ。(Football ZONE web編集部)