2019年1月16日、衝撃的なニュースが世間を驚かせた。大阪市営地下鉄(現・大阪メトロ)の運転士だった男性2人が、ひげを理由に不当な人事考課を受けたとして慰謝料などを求めた訴訟で、大阪市に計44万円の賠償を命じたという。

 私自身もひげを生やしている社会人で「ひげすごいね」と社内の人に言われることも多く、今までは額面通りに受け取っていたわけだが……。もしかして、これ、警告で、そろそろ剃らないと不当な人事考課の悲劇が再び起きてしまうのでは……。

 そう想像したら、それだけは避けなければと居ても立っても居られない状況になってしまった。そこで、少しでもポジティブな意見を聞いて自分を正当化したいと考え、「商業界オンライン」のTwitterアカウントとメールマガジンで、ひげを生やした人に一番接することが多いであろう接客業の方にアンケートを実施した。

Twitter、メールマガジンでアンケート調査を行った

 気になるアンケート結果だが、上記のようになった。全体的にひげに関しては「生やしていても大丈夫」「ある程度整えてほしい」という肯定的な意見が、全体の80%を占めており、「剃ってほしい」は13%にとどまる。

 この結果には私も、ひげを生やしている方もニンマリだろう。「ひげを生やしていても、世間に認められているので社内でも問題ないな」と開き直った。

 また、アンケートでは自由回答で意見も募集したところ、このような意見が集まった。「食品を扱う店舗や医師、薬剤師のひげはダメだが、デパート(食品以外のフロア)、運転士は整っていれば可、アパレルや美容はあっても良い」や「職種にもよるがある程度整っていて、清潔感があれば問題ないが、寿司職人とか食品を扱っている人は嫌かも…」といった意見が寄せられた。

 やはり、衛生面を気にする人は多く、食品を扱っている職種の人は生やさないでほしいと感じている人が目立つ。

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結局、ひげの衛生面ってどうなの?

 2015年にアメリカの臨床検査サービス大手「クエスト・ダイアグノスティクス」がひげに関する調査結果を発表していた。

 ひげを蓄えている男性のあごひげに綿棒をこすり付けて、そこから採取した菌の培養を行ったところ、ほとんどの人のひげに常在菌が付着していた。そして、一部の人の中にはトイレの便器で検出されるような細菌が大量に付着している人もいたそうだ。

 細菌が付く原因として、手でひげをよく触る、ひげを洗わないといった理由が挙げられる。女性が髪を触る仕草と同じで、私も無意識にひげを触ってしまうので、こうした小さなことから不衛生なことが始まっているのだろう。

 このニュースを見てからは、シャンプーとリンスでひげを洗い、最後にドライヤーで乾かすことにしたが、正直なところ何も変わっていないように思える。ただ手間がかかるだけだが、良いことが1つだけあり、「私、ひげにシャンプーとリンスをしてドライヤーで乾かしているんですよ」と謎の自己紹介ができるようになった。

社会とひげのこれから

 アンケートの結果を見ると接客業の方であっても、ひげを生やすことは徐々に認められてきたが、半数の方はひげを整えてほしいと感じている。無精ひげではなく清潔感があるひげが求められているようだ。しかし、そもそもひげ自体が清潔ではないと調査結果が出ているので、清潔に保つことは大変なのだが……。

 この裁判がきっかけで社会人のひげが注目され、私個人としては「そっとしておいてくれよ」という感じだが、今後、社会人のひげ事情がどうなるのか気になるところだ。

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今後も下記アカウントにてアンケートを随時行いますので、フォローしていただけると幸いです。
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