ドコモも音声アシスタントに参入! 金田朋子さんボイスのスマートスピーカーも登場した「ドコモAIエージェントAPI」が目指す未来とは
●NTTドコモ 音声認識AIアシスタントシステムの本格活用へ
NTTドコモは、音声認識AIアシスタントの本格的な活用に乗り出します。
その核となるのが、ドコモAIエージェントAPIです。
ドコモAIエージェントAPIとは、
スマートスピーカーのように音声を認識する対話型AIシステムに用いられるもので、IoTデバイスへのアクセスを制御するエンジンです。
NTTドコモは、「ドコモAIエージェントAPI」に関するブース展示を東京ビッグサイト「DOCOMO Open House 2018」(12月6日と7日)にて行いました。
NTTドコモの音声アシスタントシステムは、
NTTグループが開発を進めてきたAI技術「corevo」(コレボ)の「先読みエンジン」や「多目的エンジン」と組み合わせて形成されます。
NTTドコモのスマートフォンの画面上で動く四角い豆腐のようなキャラクター、
これがドコモAIエージェントAPIを使った生活支援サービス「my daiz」(マイデイズ)です。
NTTドコモは、今後、このマイデイズで利用しているAPIや各種エンジンをパートナー企業にも提供します。
・スマートスピーカー(AIアシスタント)
・スマートフォンでの生活支援サービス
だけではなく、
・商品の自動決済システム
・施設の案内
・自動受付
など、さまざまな分野と場所での活用を模索しています。
ドコモAIエージェントAPI関連ブース
●人気声優の声を使ったライセンスプロジェクト
AIエージェントAPIの活用例として注目を集めていたのが
「ボイス&キャラクター ライセンスプロジェクト」です。
このプロジェクトでは、人気声優の声を基に対話型AI用の合成音声を作成します。
・スマートフォン&タブレット
・スマートスピーカー
・AI家電
・カーナビ
・デジタルサイネージ
・VRデバイス
これら各種デバイスで活用しようというものです。
ブースでは声優・歌手の内田彩さんがボイスをあてた群馬県のAIキャラクター「ハルナ若葉」を使った、対話型観光案内のデモンストレーションが行われました。
またステージでのイベントでは、内田彩さんのご家族も登壇されました。
内田彩さんがボイスを務めたAIキャラクター「ハルナ若葉」
ステージでは、声優・タレントの金田朋子さんがボイスを担当した子育て支援AIロボット「トモちゅん」の体験トークイベントも行われました。
金田朋子さんと夫で俳優・スポーツタレントの森渉さん、そして愛娘の千笑ちゃんの3名が登壇しました。
「トモちゅん」は話しかけるだけで離乳食の作り方や哺乳瓶の殺菌消毒について教えてくれるなど、育児に関するアドバイスをしてくれます。
金田朋子さんは相変わらずの超ハイテンション&ハイボイスで、自身が声を当てたトモちゅんに、
「すごい!便利!このままうちで使いたい!」
と嬉しそうに語っていました。
金田朋子さんの明るい声に、終始笑いの絶えないステージイベントになった
金田朋子さんの声を採用した子育て支援AIロボット「トモちゅん」
合成音声は非常に自然な発音で、人気声優自身がそのまま喋っているような感覚です。
NTTドコモではこのプロジェクトをパートナー企業へ広く提供することで、同社のAIエージェントシステムの普及に弾みをつけたい考えです。
トモちゅんが読み上げる離乳食レシピを聞きながら家族で料理
ママと同じ声がするトモちゅんをすっかり気に入ってしまった千笑ちゃん
●汎用性の高い対話型音声案内サービスを目指す
展示ブースでは、ドコモAIエージェントAPIの活用例として、
・「よくしゃべる博物館」……展示物から話しかけてくる対話型の音声案内サービス
・「スーパーご案内ねこ」……スーパーマーケットの商品の音声検索案内サービス
・「中国語エージェント」……インバウンド(訪日外国人観光客)向けの音声案内サービス
・「しゃべって注文」……音声による飲食店向け注文システム
など、具体的な展開例を多数展示していました。
音声の対話型サービス、サポートシステムのメリットとはなんでしょうか?
・目が不自由な人にも扱いやすい
・手が離せない状況や文字入力が利用できない状況でも使える
・初めて行く場所や初めて触れるものでも簡単に操作できる
・対話型なので、曖昧な表現でも会話の中から目的のものを探せる
・人間相手ではないため、話しかける心理的な壁が少ない
・日本語以外の言語にも対応できる
実際に想定してみると、多くのメリットがあることがわかります。
スーパーマーケットで店員が見つからず、商品を探して店内をウロウロした経験は誰でもあるだろう。「スーパーご案内ねこ」なら、話しかけるだけでいつでもすぐに商品の場所を教えてくれる
インバウンド需要が急増する中、外国語での店舗案内もまた重要性を増している
メニューの名前ではなく具材名などで曖昧な検索が可能なのも、対話型AIならではだ
●音声アシスタント市場で他社を追随するNTTドコモ
スマートスピーカーに代表される音声アシスタントデバイスは、GoogleやAmazonといった大手IT関連企業から2017年に次々と発売され、またたく間に市場を形成しました。
音声アシスタントは、音声入力でホームデバイスの操作や各種サービスの案内を行うAIシステムです。
いまNTTドコモは、この分野でより多くの企業と連携し、APIプラットフォームとしてのシェアを確保しようと攻勢をかけています。
パーソナルデータの収集・解析などは、現在のところNTTドコモのサービス利用者(規約同意者)に限定している
家庭用デバイスとしてのスマートスピーカーは、まだ大きなブームを起こしていない印象ですが、
・スマートフォンでの利用
・商業施設や企業での無人受付応対
・店舗などでの無人応対
といった用途には、大きな期待が持てるため、広く活用されるかもしれません。
秋吉 健
NTTドコモは、音声認識AIアシスタントの本格的な活用に乗り出します。
その核となるのが、ドコモAIエージェントAPIです。
ドコモAIエージェントAPIとは、
スマートスピーカーのように音声を認識する対話型AIシステムに用いられるもので、IoTデバイスへのアクセスを制御するエンジンです。
NTTドコモは、「ドコモAIエージェントAPI」に関するブース展示を東京ビッグサイト「DOCOMO Open House 2018」(12月6日と7日)にて行いました。
NTTドコモの音声アシスタントシステムは、
NTTグループが開発を進めてきたAI技術「corevo」(コレボ)の「先読みエンジン」や「多目的エンジン」と組み合わせて形成されます。
NTTドコモのスマートフォンの画面上で動く四角い豆腐のようなキャラクター、
これがドコモAIエージェントAPIを使った生活支援サービス「my daiz」(マイデイズ)です。
NTTドコモは、今後、このマイデイズで利用しているAPIや各種エンジンをパートナー企業にも提供します。
・スマートスピーカー(AIアシスタント)
・スマートフォンでの生活支援サービス
だけではなく、
・商品の自動決済システム
・施設の案内
・自動受付
など、さまざまな分野と場所での活用を模索しています。
ドコモAIエージェントAPI関連ブース
●人気声優の声を使ったライセンスプロジェクト
AIエージェントAPIの活用例として注目を集めていたのが
「ボイス&キャラクター ライセンスプロジェクト」です。
このプロジェクトでは、人気声優の声を基に対話型AI用の合成音声を作成します。
・スマートフォン&タブレット
・スマートスピーカー
・AI家電
・カーナビ
・デジタルサイネージ
・VRデバイス
これら各種デバイスで活用しようというものです。
ブースでは声優・歌手の内田彩さんがボイスをあてた群馬県のAIキャラクター「ハルナ若葉」を使った、対話型観光案内のデモンストレーションが行われました。
またステージでのイベントでは、内田彩さんのご家族も登壇されました。
内田彩さんがボイスを務めたAIキャラクター「ハルナ若葉」
ステージでは、声優・タレントの金田朋子さんがボイスを担当した子育て支援AIロボット「トモちゅん」の体験トークイベントも行われました。
金田朋子さんと夫で俳優・スポーツタレントの森渉さん、そして愛娘の千笑ちゃんの3名が登壇しました。
「トモちゅん」は話しかけるだけで離乳食の作り方や哺乳瓶の殺菌消毒について教えてくれるなど、育児に関するアドバイスをしてくれます。
金田朋子さんは相変わらずの超ハイテンション&ハイボイスで、自身が声を当てたトモちゅんに、
「すごい!便利!このままうちで使いたい!」
と嬉しそうに語っていました。
金田朋子さんの明るい声に、終始笑いの絶えないステージイベントになった
金田朋子さんの声を採用した子育て支援AIロボット「トモちゅん」
合成音声は非常に自然な発音で、人気声優自身がそのまま喋っているような感覚です。
NTTドコモではこのプロジェクトをパートナー企業へ広く提供することで、同社のAIエージェントシステムの普及に弾みをつけたい考えです。
トモちゅんが読み上げる離乳食レシピを聞きながら家族で料理
ママと同じ声がするトモちゅんをすっかり気に入ってしまった千笑ちゃん
●汎用性の高い対話型音声案内サービスを目指す
展示ブースでは、ドコモAIエージェントAPIの活用例として、
・「よくしゃべる博物館」……展示物から話しかけてくる対話型の音声案内サービス
・「スーパーご案内ねこ」……スーパーマーケットの商品の音声検索案内サービス
・「中国語エージェント」……インバウンド(訪日外国人観光客)向けの音声案内サービス
・「しゃべって注文」……音声による飲食店向け注文システム
など、具体的な展開例を多数展示していました。
音声の対話型サービス、サポートシステムのメリットとはなんでしょうか?
・目が不自由な人にも扱いやすい
・手が離せない状況や文字入力が利用できない状況でも使える
・初めて行く場所や初めて触れるものでも簡単に操作できる
・対話型なので、曖昧な表現でも会話の中から目的のものを探せる
・人間相手ではないため、話しかける心理的な壁が少ない
・日本語以外の言語にも対応できる
実際に想定してみると、多くのメリットがあることがわかります。
スーパーマーケットで店員が見つからず、商品を探して店内をウロウロした経験は誰でもあるだろう。「スーパーご案内ねこ」なら、話しかけるだけでいつでもすぐに商品の場所を教えてくれる
インバウンド需要が急増する中、外国語での店舗案内もまた重要性を増している
メニューの名前ではなく具材名などで曖昧な検索が可能なのも、対話型AIならではだ
●音声アシスタント市場で他社を追随するNTTドコモ
スマートスピーカーに代表される音声アシスタントデバイスは、GoogleやAmazonといった大手IT関連企業から2017年に次々と発売され、またたく間に市場を形成しました。
音声アシスタントは、音声入力でホームデバイスの操作や各種サービスの案内を行うAIシステムです。
いまNTTドコモは、この分野でより多くの企業と連携し、APIプラットフォームとしてのシェアを確保しようと攻勢をかけています。
パーソナルデータの収集・解析などは、現在のところNTTドコモのサービス利用者(規約同意者)に限定している
家庭用デバイスとしてのスマートスピーカーは、まだ大きなブームを起こしていない印象ですが、
・スマートフォンでの利用
・商業施設や企業での無人受付応対
・店舗などでの無人応対
といった用途には、大きな期待が持てるため、広く活用されるかもしれません。
秋吉 健