カイジ』『アカギ』『銀と金』『天』。なぜ福本作品は熱狂的に愛され続けるのか……。原作者・福本伸行が自身の作品の魅力を語る!

「青年誌の作品が多いのですが、基本は少年誌のような気持ちで描いています。主人公は悪ぶっていても本当はとってもいい奴で、汚ないことは絶対しないとか、安心して見てもらえるように。漫画を描くときは読者を勇気づけたい。

 困っている人、人生でピンチになっている人に、こういうふうに考えるべきじゃないか……というエールを送りたい。同時に自分にも(笑)」(福本伸行)

 映画評論家の秋本鉄次氏は福本作品には「人生へのエールに加え、ギャンブルへの憧憬がある」と分析する。

「『命懸け』の領域に踏み込んだ、素晴らしい “バカ” を描いているのが魅力。

 命の次に大切なものを張る、ときには血や命すら賭けるという、奇想天外かつ罰当たりで非日常なギャンブルの世界に、じつは世間の人々が憧れを持ち、耽溺したいから愛されつづけるのだと思います」

ふくもとのぶゆき
59歳 1980年、『よろしく純情大将』でデビュー。1998年に『賭博黙示録カイジ』で第22回講談社漫画賞受賞。「実写化に際して生まれる漫画との差」が楽しみだという

(週刊FLASH 2018年10月30日号)