意外にも(?)PGAツアーフリークの小祝さくら その“鑑賞眼”を今大会でもいかす(撮影:秋田義和)

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<TOTOジャパンクラシック 事前情報◇1日◇瀬田ゴルフコース 北コース・滋賀県(6,659ヤード・パー72)>
前週の「樋口久子 三菱電機レディス」で今季4度目の2位に入った小祝さくら。未勝利ながら現在の賞金ランキングは7位と、大健闘のシーズンを送っている。勢いそのままに、米国女子ツアーとの共同大会「TOTOジャパンクラシック」に乗り込んだが、「予選落ちがないのはうれしいですが、最下位になったら恥ずかしい。上位に入れたらすごくうれしいです」と、控えめな目標にとどめた。
小祝さくら 前夜祭では黄金世代の2人とドレス姿でこの表情<大会フォトギャラリー>
成長は実感しているし、結果も出ている小祝だが威勢のいい発言を聞くことはあまりない。試合が終われば、日曜日もすぐに練習を重ねるなど、努力が身を結んでいる。やはりほしいのは初優勝だろうが、あえてコレを口にすることはない。あくまでもしっかりと地力をつけて、そのときが来るのを待つのみだ。
今週は米国女子ツアーのメンバーと対峙するが、「今までのスコアを見るとすごいアンダーで、二桁アンダーでもトップ10に入れるかなという感じです。そういうのを見ると心配ですね」と、不安も口にする。将来的にも海外ツアーに行く気持ちはないというが、それはあくまでも選手としての気持ち。実は小祝、すぐにでも渡米したいある理由がある。
小祝にとって、勉強の場は練習だけでなく、動画投稿サイトやテレビのトーナメント中継も教材の1つ。特に米国男子のPGAツアーが大のお気に入りだ。「ライダーカップのアメリカチームがめちゃくちゃかっこよかったですよね。マスターズも行ってみたいし、PGAツアーを見に行きたいんです!」と海外男子ツアーの話になると、目がキラキラと輝く。
「練習しているときは録画しておいて見たりもしますし、スコア速報も見ています。見ていて劇的にうまいと思うのはアプローチ。『そこからこんな打ち方をするんだ』とか。やってみたこともありますけど、できなかったですね。本当に生で見てみたいです!」とPGAツアーの話になると、普段はおっとりの道産子も話が止まらない。
好きな選手を聞けば「ジャスティン・トーマスさんです。曲がらないしパターもうまい。ジョーダン・スピースさんもかっこよくて好きです」と、20歳の興味は海外の男子に向く。世界ランキング1位のブルックス・ケプカ(米国)の飛ばしの秘訣を話せば、興味津々とばかりに耳を傾けるほどのPGAツアーマニア。このような好奇心と探究心があってこそ、小祝の成長があるのではないか。そう思わせるほどのPGAツアーフリークの小祝。まずは自身の実力を海外女子に見せつけて、“米進出”の足がかりとする。(文・高桑均)
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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