ストリートダンスとはそもそも何?映画や歴史でまるっと解説

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ストリートダンスの歴史を振り返る

ブラックミュージックから生まれたダンス


ストリートダンスの起源は、ブラックミュージックと呼ばれる黒人文化の中で発展した音楽に合わせて踊りを始めたところにあり、1960年代までさかのぼります。ブラックミュージックはビートやグルーブが強いのが特徴的で、一般に身体能力に長けているとされる黒人が、ブラックミュージックと言われるビートやグルーブの強い音楽に合わせて踊りを創り出していきました。

時代ごとに変化を遂げてきた


ストリートダンスはその時代じだいで変化したり新たなものが生まれたりしてきました。そのような流れはそのダンスが生まれた地域性であったり、時代による音楽の種類に影響を受けており、大まかにはそれらは年代別に「オールドスクール」「ミドルスクール」「ニュースクール」と分類されます。
例えば、アクロバットな動きが印象的なブレイクダンスはオールドスクール、ヒップホップダンスはミドルやニュースクールに分類されます。

どの時代も共通する特徴とは?


上記のように一口にストリートダンスと言ってもその特徴は種類によって全く異なりますが、その中でも共通する特徴があります。
「ビート」と「リズム」です。
どの音楽も基本的には4拍子のビートがあり、その音を基本のリズムとして音楽に乗っていくところは共通しているところです。
音の乗り方は主に「ダウン」と「アップ」という身体を上下に動かす動きがあり、このリズムの取り方はほぼ全ての種類のダンス、動きに共通するところです。

ストリードダンスの種類

ロッキング

ロッキングは1970年代に誕生したストリートダンスで、その名の通り鍵をかける(lock)ように激しい動きからピタッと止まるのが特徴的です。衣装のスタイルとしてはスーツにハットを被ったり、ボーダー柄の服を着たりすることが多いです。
https://dews365.com/newpost/145034.html

ブレイキング

ブレイキングは1970年代にニューヨークのサウスブロンクスで発展したストリートダンスです。銃を持つ代わりにブレイクダンスでバトルをすることでギャングが争いをまとめようとしたことで発展していきました。低姿勢で素早い足捌きを行うフットワークやアクロバティックでダイナミックなパワームーブ、またそれらの流れから急に動きを止めるフリーズなどが特徴的です。ファッションは比較的タイトなものが多く、ジャージやウインドブレイカーを着るのが一般的です。
https://dews365.com/history-of-streetdance/breakin
https://dews365.com/newpost/144664.html

ポッピング

1970年代にエレクトリック・ブガルーズのメンバーであるブガルー・サムとポッピン・ピートが作り出したと言われます。「ポップ(pop)」という名の通り筋肉を弾く動きが特徴的な種類のダンスで、他にも胸や腰など身体の各部位を別々に動かすアイソレーションという動きが重要になります。ヒットやアイソレーションをクリアに魅せるために身体にピッタリなサイズの服が比較的好まれるようです。
https://dews365.com/history-of-streetdance/pop

ヒップホップ

上述のロッキングやブレイキング、ポッピングをその時代によってオールドスクールと区分されますが、80年代に生まれたヒップホップはニュースクールに含まれ、ブッダ・ストレッチらが確立したと言われます。スタイルは非常に一言では言い表せないほど様々で、ミドルスクールやニュースクール、スタイル、ガールズなどといったさらに細かな分類がなされています。服装もそのスタイルの幅広さと同様に一概には言えませんが、ジャージやパーカーなどがよく好まれる印象にあります。
https://dews365.com/history-of-streetdance/hiphop

ハウス

ハウスはディスコダンスの一種で、その名の通りハウスミュージックとともにシカゴで誕生しました。ヒップホップ同様ニュースクールに分類され、素早いステップが特徴のダンスです。そのスタイルは非常に多岐にわたり、いまだ発展途上にあるダンスとも言えます。服装はラフな格好なことが多いですが、一昔前はだぼだぼのスウェットが良く履かれていた一方、近年はビッグシルエットのTシャツにデニムやチノパンなどが好まれる傾向にあります。
https://dews365.com/history-of-streetdance/house

レゲエ

この名前になじみの薄い人が多いのではないでしょうか。日本では通常「レゲエ」という呼び方をされていますが、レゲエにはより細かいジャンル分類がなされており、そのうちの1つが「ダンスホール・レゲエ」です。レゲエは本来バンド演奏が基本なのですが(ルーツ・ロック・レゲエ)、ダンスホールではシンセサイザー等を用いた打ち込みで作られた音楽(ダンスホール・レゲエ)で踊ります。ダンスの特徴としては、腰をくねらせたり腕・肩を振ったり、開脚をしたりとセクシーな動きが多いです。衣装は露出度高めで派手なものを着ることが多いです。
https://dews365.com/history-of-streetdance/reggae

映画で知るストリートダンス

1.「ブレイクダンス(BREAKIN)」

ブレイクダンスを通じて意気投合した三人の若い男女、アドルフォ・キノーネス演じるオゾーンとマイケル・チェインバース演じるターボ、ルシンダ・ディッキー演じるケリーが、保守的なところを持つダンス界に挑むのですが…。
ポッピング・アニメーションのダンスシーンが満載のポッパーのバイブル的存在です。

2.「ユーガットサーブド(You Got Served)」

オマリ・グランドベリー演じるデビッドの生活は、ストリートダンスが中心。
彼のチームは、ストリートダンス・バトルでは常に勝ち抜き、他のチームからも注目される存在。麻薬取引にからむトラブルから現金が必要になった彼は、大きなダンス・コンテストで優勝を勝ち取り、賞金を得るためにエントリーすることを決意します。ブレイク、ポップ、ロック、彼の持つすべての技を駆使し、プライドをかけた戦いが今始まる。
実際に活躍するダンサーが100名以上出演し、ダンスバトルを繰り広げる映画です。

3.「ライズ(RIZE)」

黒人発祥のダンスであるクランプを踊る若者たちを追った、ドキュメンタリー映画。
踊るかギャングになるかの人生の選択を迫られる彼らのダンスには鬼気迫るものがあり、世界中に刺激を与えました。

4.「ステップアップ」

2006年に公開されたアメリカの青春映画です。不良高校生のタイラーがとある事件をきっかけにバレリーナのノーラと出会います。しかし彼女が負傷したことから代役としてダンスをすることになり、徐々にダンスに打ち込むようになっていきます。そんな彼らの恋や友情を描いた作品です。続編として5まで公開されています。

5.「ダンスレボリューション」

200年に公開されたアメリカの青春ダンス映画です。昼夜問わず働きながらプロのヒップ・ホップ・ダンサーを目指すハニーは、ある日有名ディレクターによって有名ミュージシャンのMVに起用されます。それをきっかけにダンサー・振付師として成功するハニーですが、ある事件をきっかけに苦境に立たされます。そんなハニーの葛藤を描いた作品です。「2」「ザ・ニュースタイル」と続編が作られています。(動画は「2」の予告編)

6.「ストンプ・ザ・ヤード」

2007年公開のアメリカのダンスバトル映画です。L.A.の闇コンペで賞金を稼いでいたバトル・ダンサーDJはある日敗けたチームの報復により実の兄を殺されてしまいます。それに対して乱闘をした彼は更生のためアトランタの大学に通うことになりますが、そこで大学のダンスチームに所属し厳しい練習をする中で成長していきます。

その他、ダンス映画の一挙紹介している記事もあるのでさらに詳しく知りたい人はチェックしてください。
https://dews365.com/newpost/145505.html

まとめ

ストリートダンスはその時代や地域などによって様々な文化を生んできましたが、今回はその流れの一端を紹介したにすぎません。もし記事を読む中で気になったダンスがあれば、ぜひその名前でどんどん検索してみてください。ここでは到底紹介しきれなかった情報やかっこいい動画がたくさんあるのでどんどん興味を惹かれること間違いなしです!