もしかしたら「いいママ症候群」?陥りやすいママのタイプ3つ

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外ではやんちゃでも、親の前ではいい子を演じる子は「いい子症候群」と言われています。本音や本心からではなくいい子を演じ続けると、当然ながらストレスが溜まっていきます。実は筆者が「いい子症候群」より心配しているのは、「いいママ症候群」です。

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子どもの前で「いいママ」を演じようとするあまり、言うべきことを言わなかったり、叱るべき時に叱らなかったり。

また、ママ自身が自分の感情に向き合わなかったり、感情を押し殺したりして、ストレスを溜めこんでしまいます。

今日は、保育士であり『モンテッソーリ教育で伸びる子を育てる!』の著者で、日本・欧米いいとこどり育児を提唱している平川裕貴が、「いいママ症候群」についてお話します。

「いいママ症候群」ってなに?

「いい子症候群」が親を喜ばせたいがために、親の前でいい子を演じるのだとすれば、子どもに「いいママ」と思ってもらいたいために、子どもの前で優しく物わかりのいいママを演じようとするのが、「いいママ症候群」です。

子どもを持てば、いいママになろうと思うのは当然で素晴らしいことですが、その気持ちが強すぎると様々な問題を引き起こしてしまいます。

たとえば、いいママでいたいからと、「NGワード」や「しなければならない」または「してはいけない」などの情報を気にし過ぎると、しつけのタイミングを逃してしまいます。

子どもが危ないことをしたのに、「叱らない子育て」を気にしすぎて叱れない、またはタイミングを逃す子どもが間違ったことをしても「NGワード」を気にしすぎて、その場ですぐ叱れない、またはタイミングを逃す注意したり叱った後に、言い方や叱り方が悪かったのではないかと落ち込んで、自分を責め暗い気分になる

子どもが危険なことや間違ったことをした時は、すぐにその場で注意しなければ伝わりません。その機会やタイミングを逃すということは、子どもにとっては、大切なことが学べないということなのです。

また、いいママにならなければという気持ちが強すぎると、育児ノイローゼに陥ってしまう場合もあります。

「いいママ症候群」になりやすいママのタイプ

生真面目なママ

いいママにならなければと、とても真面目に考えてしまうママ。

育児書やネット情報を見ては、「こうしなければ子どもがダメになる」「こんな風にしなければママ失格」となんでも真面目に深刻に考えてしまいます。

思うようにいかなかった時にとても落ち込んで、自分を責めてしまうのです。

完璧主義のママ

なんでもきっちりやらないと気がすまないママ。

育児書に書いてあることを完璧にやりこなそうとしてしまいます。

特にそれまで自分がやりたいことや、やらなければならないことを、完璧にこなしてきたママは、育児にもそれを求めてしまいます。

けれど、育児は決して自分のペースではできませんから、自分はいいママになれないという思いがストレスになって溜まってしまうのです。

妄信してしまうママ

一旦こうだと思ったら、それを信じ込んでしまうママ。他のやり方や考え方があっても耳にはいりません。

子どもは一人一人違いますから、育児書通りにやってうまくいくことばかりではありません。むしろうまくいかないことの方が多いでしょう。

ところが、そのやり方が正しいと思い込んでいるママは、それが通じないのは自分の子どもがおかしいのだと子どもを責めたり、悩んでしまったりするのです。

まとめ

子どもは一人一人違います。育児書通りに成長し、育児書通りのやり方がすべて通じる子どもなど一人もいません。

育児は親が試行錯誤しながら、取り組んでいくしかないのです。

時には「怖いママ」でも「物分かりの悪いママ」でも「弱いママ」でもいいのです。

「いいママ」でいるより「失敗しながら子どもと一緒に成長するママ」を目指しましょう。

育児書通りにできなくても、強く叱ってしまったとしても、落ち込む必要などありません。

大勢のママ達を見てきて思うのは、表面的な「いいママ」を演じているママより、自分の感情をしっかり出して、子どもと向き合っているママの方が、ずっと人間らしくて可愛くて「いいママ」だと筆者は思います。