モダンバレエとクラシックバレエの違いを動画でわかりやすく解説!
一口にバレエと言っても、バレエにはさまざまな種類があることを知っていますか?「モダンバレエ」も、その中のひとつです。
モダンバレエという名称は聞いたことはあるものの、実際にどんなバレエを指しているのかはよく分からないという方も少なくないでしょう。そこで今回は、モダンバレエとはどんなバレエのことなのか、また、モダンバレエの歴史やクラシックバレエとの違いについてご紹介します。モダンバレエとクラシックバレエを動画で比べて、バレエへの理解を深めましょう!
モダンバレエとは?
「モダンバレエ」とは、形式的なクラシックバレエに対して、自由な発想によって行われるバレエのことです。劇的な展開や幻想性を排除して、抽象的な動きによって構成されます。
一般的にバレエというと、決まった曲で決まった振付を踊り、衣装にはチュチュやタイツが用いられると思われています。しかし、モダンバレエには決まった曲も振付も存在せず、衣装もさまざまです。
ただし、基礎レッスンはクラシックバレエ教室と同じように、バーレッスンを行います。つまり、バレエの基礎を身につけつつも、曲や振付に関しては自由に踊るバレエを「モダンバレエ」と呼んでいるのです。
モダンバレエの歴史
マリウス・プティパにより確立されたクラシックバレエですが、その古典的な世界に不満を持つ者もいました。ミハイル・フォーキンも、その一人。
ミハイル・フォーキンは、モダンダンスの祖と呼ばれるイサドラ・ダンカンに衝撃を受け、クラシックバレエにはない新しいステップや民族舞踊を取り入れた革新的な振付をしたのです。それが、モダンバレエの始まりです。
1909年にパリで旗揚げした、バレエ・リュスのミハイル・フォーキンらの成功がきっかけとなって注目を集めたモダンバレエは、その後同バレエ団出身のG.バランシンとS.リファールらが流れを受継ぐこととなります。
また、心理的バレエを確立したイギリスのA.チューダーや、ミュージカルの振付でも知られるJ.ロビンズ、フランスのR.プチ、主にベルギーで活躍するM.ベジャールらもモダンバレエを発展させた代表的存在といえるでしょう。
「モダンバレエ」と「クラシックバレエ」の違い
モダンバレエとクラシックバレエの違いは、動画で見ると一目瞭然です!それでは、ここからは動画でご説明します。
動画で見る!モダンバレエ
このように、モダンバレエは曲も振付も自由であることが特徴です。さらに、注目すべきは「シューズ」です。通常、バレエといえば爪先の尖ったトゥシューズかバレエシューズを履きますが、モダンバレエは基本「裸足」です。これは、モダンダンスの要素を取り入れたモダンバレエらしい特徴だといえるでしょう。
また、チュチュなど華やかな衣装を着用しないのも、モダンバレエの特徴です。モダンバレエは、比較的シンプルな衣装で踊られることがほとんどです。そのシンプルさが、肉体美を強調しているように思えますよね!
動画で見る!クラシックバレエ
クラシックバレエは、決まった曲で決まった振付を踊ります。自由な表現を追求するモダンバレエに対して、決まった型のなかでどれだけ美しく舞えるかを追求するのがクラシックバレエではないでしょうか。
また、クラシックバレエはいかに高く華やかに、かつドラマティックに踊ることを求められます。そのため、トゥシューズやチュチュ、可愛らしい頭飾りが用いられるのです。
まとめ
自由な発想によって踊られるモダンバレエについてご紹介しました。いかがでしたか?
モダンバレエとクラシックバレエは、同じバレエでありながらも、見る者の心を異なる形で震わせます。
あなたは、どちらのバレエに心を揺さぶられますか?