ベティスの本拠地で会見に臨んだ乾。30歳のテクニシャンは新天地での活躍を誓い、意気込んだ。 (C) Getty Images

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 現地7月26日、日本代表MFの乾貴士が、今シーズンから加入するベティスの本拠地ベニート・ビジャマリンでお披露目会見を行ない、ロレンツォ・セラ・フェラール副社長らとともに新天地での意気込みを語った。スペイン紙『Marca』などが、その模様をレポートしている。

 今月12日に日本のスペイン大使館で入団会見を行なっていた乾は、25日にセビージャ入り。この日は熱狂的なベティス・サポーターの前で初めて、伝統の緑と白のユニホーム姿を披露した。

 スタンドに集まった大勢のファンの前でリフティングを見せるなど、終始、笑顔の乾はベティス移籍の経緯を聞かれ、「昨シーズンに対戦した時、ベティスのサッカーに魅力を感じていた。だから、この挑戦をやりたいと思った」と明かしている。

 また、「チームに何をもたらせるか?」と問われた乾は、「とにかく勝ちにこだわり、自分は得点に絡んでファンを喜ばせたい」と意気込んだ。

 リーガ・エスパニョーラ挑戦3年目の乾だが、スペイン語については、「僕のは全然良くない。彼らの言葉を学ぶのに苦労している(笑)」と思わず本音をこぼしながらも、「でも日常会話に悩みがあるくらいで、サッカー用語は分かっているので、監督やチームメイトとの関係に大きな問題はない。これから改善していく」と話した。

 また、ベティスのレジェンドでチームメイトとなる元スペイン代表MFホアキン・サンチェスについて問われた際には、目を輝かせながら次のように語った。

「僕は、ホアキンについてよく知っている。彼は偉大なプレーヤーで、人としても尊敬できると聞いている。ビッグゲームで、彼とプレーすることにかなり興味がある」

 キケ・セティエン監督とは、「まだ話す機会がない」と語る乾だが、「僕は30歳。ベティスで大きな成功を掴むため、海外最後の移籍という覚悟でチャレンジしたい」と、定位置奪取を誓った。