シンクタンクの役割をテーマに、21日に都内で開かれた自民党立党50年記念シンポジウムでは、同党が12月下旬を目標に創設を目指しているシンクタンクの創設準備委員長でもある中川秀直政調会長があいさつし、シンクタンクの必要性について語った。

 中川政調会長は「人口減少社会の到来など、時代は変わってきている。発展のために何をするべきか。(利益)分配構造が成長を妨げているのなら、スピードをもって乗り越えなくてはならない。それはなかなか、霞ヶ関の官僚には荷が重い。霞ヶ関が最高、最大のシンクタンクである時代は終わりを告げようとしているのでは。政策を根本から見直す動きを作らなければならない」と述べた。

 同党では、党改革実行本部のシンクタンク準備室(鈴木崇弘室長)が中心となって、自ら問題設定して政策研究を行う能動的なシンクタンクの創設を目指している。シンポジウムでは、同本部の世耕弘成事務局長が進行役を務め、太田誠一本部長もあいさつした。【了】

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