「櫛でとかせない頭髪症候群」の女の子(画像は『Metro 2018年5月5日付「Little girl has rare condition which causes her to have hair like Albert Einstein」(Picture: Nicole Cubbedge/Caters News)』のスクリーンショット)

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アメリカから世界的にも有名な理論物理学者アルベルト・アインシュタイン博士に似ているという5歳女の子の話題が届いた。ただし似ているのはその独特な髪型だったことから、人々の関心を集めてしまったようだ。英メディア『Metro』などが伝えている。

米フロリダ州ローティに住むケーキデコレーターのニコール・カベッジさん(Nicole Cubbedge、34)のFacebookには、カラフルで美味しそうなケーキの写真に加え、5歳になる娘のイブリンちゃん(Evelyn)の写真も投稿されている。

笑顔で写っているイブリンちゃんだが、この子は独特の髪型をしていた。一本一本の髪の毛がまるで縮れた針金のように逆立っているのだ。実はイブリンちゃん、「櫛でとかせない頭髪症候群(Uncombable Hair Syndrome)」という疾患を持っていた。これは遺伝子の突然変異によるもので、世界でも100例ほどしかないという。そのためイブリンちゃんのブロンドの髪は常に逆毛状態で、カットするほどの長さまで育たないそうだ。

ニコールさんによるとFacebookには時折、イブリンちゃんの髪型に対して失礼なコメントが届くこともあるという。「19世紀の物理学者アルベルト・アインシュタインに見える」「感電して髪が逆立っちゃったの?」といったからかいの言葉は、ニコールさんを大きく失望させるようだ。そして、次のように述べている。

「人々は意識せずに残念なコメントをします。まったく躊躇もせずに…。なんで、そんなこと言うのかしら!? だけど実際には、そんなコメントよりもイブリンのことを褒めてくれる人のほうが多いんですよ。」

「イブリンの髪が顔にかからないようにポニーテールをしてあげるのですが、娘の髪はそんなに長くないので上手く仕上げるのがとても難しくて。それにイブリンはちゃんとしたヘアカットをしたことがありません。時々イブリンが喜ぶので、真似事のように数本の髪の毛をカットするのみです。」

「イブリンが生まれた時、髪はありませんでした。生後10か月頃にようやく生えてきましたが藁のようでツンツンとたっており、ふさふさに生えるまで2年もかかったのです。」

時々イブリンちゃんは同じクラスにいる髪の長い女の子に憧れたり、いろいろな髪型を試してみたいと思うこともあるそうだ。しかしニコールさんが心配するほどイブリンちゃんはさほど気にしていない様子で、自分の髪が人と違うことをすでに認識しているもようだ。

家族はイブリンちゃんに対して、しばらくの間は「個性的で素敵な髪」と伝え続けるが、やがて成長して自分の髪にコンプレックスを持ち始めた時にはなんらかの対策をとるつもりだという。

画像は『Metro 2018年5月5日付「Little girl has rare condition which causes her to have hair like Albert Einstein」(Picture: Nicole Cubbedge/Caters News)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)