<LOGOS・霧ヶ峰のロゴ>ギネス記録の長寿ブランド
ラインフローファンとは、長い円柱状の羽で送風する構造のこと。現在のルームエアコンの標準規格になっている。エアコン本体の軽量化を実現して、日本の住宅での据え付けを容易にしたことで、ルームエアコンの普及に大きく貢献した。
数ある避暑地から長野の地名が選ばれた理由について、三菱電機 静岡製作所営業部 ルームエアコン販売企画グループマネージャーの原田進氏は、「当社の保養施設が長野にあったから、という説がある」と説明する。
以前は床置きや窓用のブランドとして「軽井沢」や「上高地」「志賀」などもあった。現在は、セパレート型ルームエアコンのブランド名だった霧ヶ峰に統一し、製品を展開している。
デザインについては、「書道家に書いていただいた。当時は毛筆の文字が流行しており、漢字のロゴは一種の憧れだった。初めは縦書きのデザインもあったが、横書きに統一した。それ以外は、当時の思いを継承するため変えないできた」と話す。
現代では、冷房だけでなく暖房機能も備えるルームエアコン。涼しげな高原の名前を持つ製品から暖かい風が出てくる理由を原田氏に聞くと「三菱のルームエアコンのこだわりは、一人ひとりを快適にすること。現在はセンサとAIを駆使して、『人』の感じ方に応じて温度や風量を自動で調節しながら実現している」と即答した。
さらに特徴的な機能は、実際の霧ヶ峰の風を再現するモードだ。独自の左右それぞれ独立したフラップで、高原を吹き抜けるような全身にまんべんなくあたる風を出すことができる。
半世紀が経った今でも、初心を貫く姿勢が製品や機能、ブランド、ロゴに現れている。(BCN・南雲 亮平)
