トイレの消音に本格的な音響装置、LIXILとローランドがタッグ
共同開発した「サウンドデコレーター」は、オフィスビルや商業施設など公共的な場所への設置を想定。個室に入ったり手をかざしたりすると、小川のせせらぎのようなサウンドを流す。周波数特性はトイレ使用時に出る「行為音」と合わせており、音を効果的に打ち消せる。無駄に水を流す行為が抑えられ、節水にもつながる。
「音の良しあしに明確な評価基準がない」(ローランドRPG第1開発部)ことに戸惑いはあったものの、さまざまな自然の音を集めて分解・合成し「威圧感がなく、自然に聞こえる心地よさ」(同)を得られるサウンドを創り出した。
音を打ち消す主な対象は使用頻度の高い小水の音だが、音圧の差が少ないフラットな周波数特性のため、女性が嫌がる破裂音などを打ち消す効果もあるという。
LIXILは「外国人にも良さを実感してもらえる」(水谷氏)と、空港や駅にも積極的に設置を促す考え。会員制交流サイト(SNS)での評判の広がりにも期待する。ローランドも「家の中には『音』が必要なシーンが多い。いろいろ協力していきたい」と、LIXILとの連携を深める考えを示す。
(文=齋藤正人)
