運動増やさず体重20キロ減! 肥満治療の名医が推奨「幕の内食べ」とは

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【サタデープラス】(TBS系)2017年9月23日放送
「運動ゼロで秋太りを防ぐ!名医の(秘)食習慣」

「食欲の秋」まっただ中、旬グルメを色々食べたくなるが、体重増加による「秋太り」には気を付けたいところだ。

太ると見た目が悪くなるだけでなく、健康寿命も縮みかねない。かと言って運動はあまりしたくない...。そんな人でも、食事法を少し工夫するだけで秋太りを防げる。

スーパーの弁当、居酒屋メニューもOK

肥満を防ぐ食事法を推奨しているのは、北海道・苫小牧発の、肥満治療を行う「北星クリニック」の島野雄実理事長だ。2万人以上の患者を減量に導いたほか、自身も体重80キロから60キロのダイエットに成功している。

島野氏は、投薬や外科的治療は使わない。患者に朝昼晩の食事を記録してもらい、内容をチェックしてやせるための食事法をアドバイスする「ヘルスプロモーション」が治療の軸だ。患者にも普段から治療に参加している意識を持たせる効果があり、9割の人が運動を増やさずにやせたという。

番組では、島野氏の1日の食事に密着した。

朝食は、出張中のためホテルでのバイキングで、和食中心のメニューを選んだ。

午前の診療を終え、昼食はスーパーで鮭弁当、蒸し鶏のサラダ、みそ汁を購入。弁当のご飯は半分にし、残りは冷蔵庫に保管した。

夜にはクリニックのスタッフと居酒屋で食事会を開いた。ビールを飲み、計8品の居酒屋メニューを小皿に少しずつ盛って食べた。

島野氏が意識していたのは「幕の内食べ」だ。たくさんの種類の食べ物を少量ずつ食べる食事法で、この日は23種類のおかずを食べながら、摂取カロリーは約2220キロカロリーと、同年代の男性の摂取カロリーの平均を少し下回る程度だった。

多くの種類のおかずを小皿で

「幕の内食べ」は、3つのポイントを守って実践するのが重要だ。

(1) 大皿ではなく小皿に盛る

同じ大きさのおかずなら、大皿より小皿に盛った方が大きく見えるので、量は少なくても見た目で満足度が高くなる。小皿をたくさん使うのは準備や後片付けが面倒...という人は、たくさん仕切りの付いた1枚のプレートに全てのおかずを盛れば、見た目がにぎやかになり、洗い物も簡単だ。

(2)1食でおかず5〜6種類を目安に

品数が多いと満足感は高く、摂取カロリーは抑えやすくなる。

(3)和食を中心にし、肉類や揚げ物を取り入れてもOK

太る原因になりやすい炭水化物や肉も体には必要で、食べる量に気を付ければ大丈夫。小皿1皿分を目安にしよう。

昨今は炭水化物抜きダイエットが流行っているが、島野氏は推奨しないという。

炭水化物を抜いて一時的にやせても、ずっと抜き続けられないので最終的にリバウンドする。炭水化物は脳を働かせるグルコースになるので、炭水化物を抜くと抑うつ状態やうつ病のリスクが高まるとの報告もある。

バランス良く食べ、継続的、健康的にやせられるのが、島野氏が勧める「幕の内食べ」なのだ。