「ひよっこ」22話。毎朝泣かせるのは、やめてー

写真拡大

連続テレビ小説「ひよっこ」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)第4週「旅立ちのとき」第22回 4月27日(木)放送より。 


22話はこんな話


1965年3月15日、みね子(有村架純)の卒業式。お父さん(沢村一樹)が買ってくれた靴(黒のワンストラップ)を履いて出席する。

毎朝、毎朝、涙で心の汚れが落ちている気がします。
22話もまた、泣きました。

ありがとうございました。大切な時間!!!


「卒業式で泣かないと、冷たい人に見られそう♪」と歌ったのは斉藤由貴(「卒業」85年)。
遡ること20年前、みね子は「(卒業式で)泣かないようにしようと決めたんです」と言う。
「お父さんに頂いた時間 高校生活最後の日」をしっかり見届けたいから。
頂いた!!! 
頂いたですと! 耳を疑った直後、今度は、
「お父さん、お母さん、じいちゃんにもらった大切な時間」と来た!!!
参った。ほんとうにほんとうに、みね子はいい子だ。

三男(泉澤祐希)も、粉雪舞うなか、「きょうまでありがとうございました」と丁寧に挨拶して卒業式に向かう。お母さん・きよ(柴田理恵)は、驚いて脚立から落ちてしまう。すごいかっこうだった。

嫌われるぐれえのほうがいいんだって


美代子(木村佳乃)と君子(羽田美智子)の美人で優しいお母さんと比べると、がみがみ口うるさいお母さんという印象だったきよだが、本人、それを自覚して、あえてそう振る舞っていたことを明かす。
「三男坊はいつかうち出ていかなきゃいけないから、突き放していた」だなんて!!!
もうやめてー、朝から、どれだけ泣かせるのかーー。ストレート過ぎて、泣くしかない。
囲炉裏を囲む、母3人。
柱には子供達の身長を刻んだ跡。
日本の原風景なんですね、これが。
ものなんかなくていい、こういう暮らしをしたい、と思うのは、甘えでしょうか。
これが、地方再生政策の一貫だったら、どうしたらいいんだ(まだ心が洗われきれておりません)。

「すみません、嘘でした。やっぱり無理でした」


泣かないと意地を張ったみね子だったが、結局泣いてしまう。そりゃそうだ。

楽しかった稲刈り、感動の聖火リレーなど、回想シーンがあって・・・(映像がきれい)。
なんだかすっかり奥茨城村が好きになってしまっていたことに気づきました。
これが、地方再生政策の一貫だったら、どうしたらいいんだ(あともう少しの涙が必要です)。

「お父さん、高校生活をありがとうございました」
最後の締めも、感謝の言葉だった。
あまりに自分が清らかになっていくことがこわいので、最後に、一言だけツッコませて。
田神先生(津田寛治)にも今日も感謝してほしかった。
(木俣冬)