世界各国にはそれぞれ国花がある。例えばバラを国花としている国はイラク、イラン、サウジアラビア、英国、ブルガリア、ポルトガル、ルーマニア、ルクセンブルク、モロッコなどであり、また、チューリップを国花としている国はアフガニスタン、トルコ、オランダ、ベルギーなどがある。(イメージ写真提供:123RF)

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 世界各国にはそれぞれ国花がある。例えばバラを国花としている国はイラク、イラン、サウジアラビア、英国、ブルガリア、ポルトガル、ルーマニア、ルクセンブルク、モロッコなどであり、また、チューリップを国花としている国はアフガニスタン、トルコ、オランダ、ベルギーなどがある。

 日本では正確に言えば正式に定められた国花は存在しない。ただ、桜は国花に準じる存在と言えるほど、日本人に広く愛されているほか、一般的に桜と菊を日本の国花として認識する向きはあるようだ。

 また、世界広しと言えども、桜を国花とする国はないようだ。こうした点から見ても、日本人は世界でもとりわけ桜を好む国民と言えるのかもしれない。中国メディアの捜狐は8日付で、なぜ日本人は桜をこれほど愛するのかと疑問を投げかけている。

 国花とは「その国を代表するものとして、国民から最も親しまれ、重んじられる花」という意味があるが、記事もこの点に言及し、桜は日本の国花と言えると主張した後に、桜は「日本文化の象徴」であり、また、「日本人の生活、感情と緊密に融合している花」であると説明した。

 この点についてさらに掘り下げ、日本は自然災害が多い国であるゆえに、日本人の繊細な感情は「命の無常」の概念と融合していると指摘。それゆえにほんのわずかな時の間にその命を強烈に輝かせ、震えるほどの美しさを見せた後に散っていく桜に、日本人は深く感動してやまないのだと論じた。

 また、日本では春は入学や卒業など、人生のイベントが数多くある季節であり、日本人にはそれぞれ桜の季節になると過去の懐かしい出来事を振り返ることができると紹介し、日本人にとって桜は人生の美しさにも貢献する存在であるという見方を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)