どちらがジャニーズを引っ張るのか

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 今やジャニーズの両翼といえるV6の岡田准一(36)と嵐の櫻井翔(34)のサシトークがファンたちの話題を呼んでいる。

「岡田は、2014年大河ドラマ『軍師官兵衛』の主演を務め、15年の日本アカデミー賞では『永遠の0』で最優秀主演男優賞を受賞したジャニーズの文字通り看板役者。また、櫻井はアイドルとして初のニュースキャスターを務め、ジャニーズに新分野を開拓した立役者。SMAP解散後のジャニーズの次世代のリーダーレースをひた走る2人だけに、注目が集まりました」(出版関係者)

 そんな両者は、テレビドラマから後に映画化にもなった『木更津キャッツアイ』(TBS系)で共演し、今日の活躍の足掛かりとなった。対談の場となった『櫻井・有吉 THE夜会』(同)では、『木更津』をきっかけに仲を深め、お互いを当時の役柄の「ぶっさん」「バンビ」と呼び合う関係であることを披露。

 一方で、『木更津』の共演メンバーでの岡田邸の飲み会に櫻井が参加していなかったエピソードなど、付き合いの長さの割にはドライな付き合いである、といった微妙な人間関係をうかがわせる場面もあった。芸能関係者は語る。

「互いにジャニーズの将来を担う立場であることを自覚しています。意識している部分はあるでしょう。経歴も正反対ですし」

■スター性と清潔感。現代のアイドルに求められるのは…

 岡田といえば、過去には優香(36)や蒼井優(31)との交際、その後には当時人妻で騒動後に離婚に追い込まれた宮崎あおい(31)との不倫愛など幾度も週刊誌をにぎわせた。マスコミ対応に長けたジャニーズとは言え、スキャンダル続きでも労力を伴って岡田をかばった。

 一方の櫻井は目立った醜聞を報じられず、清潔さが求められるキャスターの仕事を10年近く続けてきている。NEWSの小山慶一郎(32)、Hey! Say! JUMPの伊野尾慧(26)ら後輩がニュースや情報番組に出演できる下地を作った。キー局社員は、

「岡田は、国内指折りの役者として認知され、スター性も備えている。しかし、櫻井の清潔さと如才なさは後輩の育成に大きく役立てる。お茶の間タレント化を目指すジャニーズにとっては欠かせない存在。今後、2人がどのような実績を作るかで事務所内での立ち位置は変わってくるでしょうね」

 と語る。正反対の方向を進む両者の今後に目が離せない。

文・鈴木雄二(すずき・ゆうじ)※1977年、神奈川県出身。全国紙社会部に在籍し、警察・検察などの事件取材や、ブラック業界、芸能界などの分野を幅広く取材している。主な著書に「警察のすべて」(宝島社刊・共著)がある。