レッドソックス・上原浩治【写真:Getty Images】

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再契約の可能性は…「レッドソックスは呼び戻したがる」!?

 レッドソックス上原浩治投手は今季で2年契約が満了し、フリーエージェント(FA)となった。メジャーリーグは8日(日本時間9日)にアリゾナ州スコッツデールでGMミーティングが開幕し、ストーブリーグが本格化。FA選手の動向に大きな注目が集まっているが、上原も複数の米メディアで取り上げられている。

 ESPNでは、今オフにFAとなった選手の「トップ50」を紹介。執筆したキース・ロウ記者は「今年のFA市場は私が見てきた中で最悪のものかもしれない」として、特に先発投手の少なさを指摘しつつ、「かと言って、大型契約や高額年俸が今冬、無縁というわけではない。最高の存在に向けて大金が動くことになるのだ」と分析している。

 さらに、ロウ記者は「私が『戦力が整っており、平均以上の予算があるチーム』のGM職に就いたとして、各選手にオファーを出すならば、という視点に基いている」としてFA選手をランク付け。その中で、上原は37位に入った。

 記事では、セットアッパーを任された今季50試合に登板し、2勝3敗18ホールド、防御率3.45、WHIP(1イニングあたりのヒット+四球)0.957、63奪三振、11四球だった上原の成績を紹介。「41歳でのシーズンも力を発揮した」としている。

来季開幕直前に42歳となる上原は今オフの“人気銘柄”に?

 さらに「彼はいまだに卓越した制球力の持ち主であり、多くのフライアウトを奪う。負担の大きい役回りではなく、試合中盤を任せることができる存在だ。上原はMLB通算437イニングで故意四球を除き60四球を与えているが、2016年のア・リーグでこの数字(60四球)よりも多い四球を与えた投手は16人いる」と指摘。クローザーなどの「負担の大きい役回り」以外で起用すべきだとしながら、キャリア通算で圧倒的に四球数の少ない日本人右腕の制球力を称賛している。

 また、球団公式サイトでも特集記事で上原の去就に注目しており、「FAで最も大きな損失となる可能性」として名前が挙げられている。「ウエハラは過去4シーズン、ジョン・ファレル監督のブルペンで重要なメンバーとなっていた」と指摘。右腕がクローザーのポジションを求めてボストンから去る可能性があると言及しつつつ、「レッドソックスはウエハラを呼び戻したがるだろう」と分析している。

 来季開幕直前に42歳となる上原だが、今オフに“人気銘柄”となることは確実。レッドソックスのユニホームを来て2017年シーズンを迎えるのか、それともメジャー4球団目のチームで新たな1歩を踏み出すのか。注目のストーブリーグは始まったばかりだ。